ローズステークス直前
前走の長久手特別も古馬相手に完勝の内容で勝ち上がって来たアルティマリガーレ。母アルティマトゥーレが短距離重賞馬という事もありローズステークスの1800mという距離延長が懸念されている様子だ。とは言え、新馬の1400mも勝ちはしたがかなり忙しいレース運びだった。もう少しゆっくり進めるレース展開となるであろうマイル以上でこそというイメージがあるだけに、今回の距離延長は問題なく対応出来るに違いない。
長久手特別直後
2019年7月21日 長久手特別 芝1400m 中京競馬場
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ゲートでやや立ち遅れたアルティマリガーレ。幸い枠が最内だった事もあり、無理せずジワジワと前に上がって行く道中のレース運び。しかし馬群が前でひと塊となっており、4コーナーまでそれ以上前には行けずジッと我慢の中で直線コースへ。すると綺麗にスペースが出来てそこから懸命に前との差を詰める本馬。坂を駆け上がってからもうひと段階ギアを入れ替え、ゴール前で何とか抜け出すと連勝でのゴールを決めた。斤量の恩恵もあるが、ここまでしっかりとパフォーマンスを出し切れる事は非常に素晴らしいポイント。今後も安定して能力を引き出せるだろう。
長久手特別直前
前走は多頭数で最内枠という、小柄な牝馬にはかなり厳しい条件だったが上手く立ち回り1馬身突き抜ける好内容の勝利だったアルティマリガーレ。勢いだけならメンバー中No.1で、血統構成も確実に上位クラスの存在だろう。今回は経験豊富な浜中俊騎手を起用、12頭立ての1戦からも幾分レースはしやすい筈。メンバーが歴戦の強者もおり、ここを勝利で飾れれば本馬の未来は明るいものとなる。
3歳上1勝クラス直後
1番人気で49kgと、最重量の馬とは最大8kg差という恩恵を受けたアルティマリガーレ。そのアドバンテージも含めて、古馬相手ながらも堂々の競馬で先行抜け出しそのまま押し切る強い競馬で2勝目をあげた。そもそもが遅咲きの血統なだけに、3歳春でここまでの競馬をしていれば文句なし。秋以降にグンと成長曲線が急カーブを描くイメージ、それがハービンジャー牝馬の特徴だろう。
3歳上1勝クラス直前
前走はさすがに相手が悪かったとしか言い様が無い1戦だったアルティマリガーレ。阪神マイルを自身も上がり33秒台、1分34秒0のタイムで走っている事から悲観する必要は0だ。その上で、前走より5kgも軽い斤量になる様に新人騎手を起用するなど、古馬との初対決に出来る限りのアドバンテージを作った陣営。普通に回ってくれば恐らく結果は出ているだけに、鞍上の亀田騎手がどう乗るかだけに注目しておきたい。
3歳未勝利直後
2019年3月23日 3歳未勝利 芝1400m 阪神競馬場
1着:アルティマリガーレ 牝3 (C.ルメール)
2着:メイショウホウジュ 牝3 (藤岡佑介)
3着:ティレニア 牝3 (浜中俊)
レースタイム:1:22.4(良)
レース上がり3ハロン:35.7
勝ち馬上がり3ハロン:35.0
2着:メイショウホウジュ 牝3 (藤岡佑介)
3着:ティレニア 牝3 (浜中俊)
レースタイム:1:22.4(良)
レース上がり3ハロン:35.7
勝ち馬上がり3ハロン:35.0
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スタートしてから一旦後方に下げて外へ出しながらの追走となったアルティマリガーレ。その分のポジションニングは悪くなったが、それでも手応えは抜群の状態。直線に入って鞍上がGOサインをかけると、一気にトップギアへ切り替えて超加速。そこからグングン伸びて行くと、あっさりと前を差し切って圧倒的な内容でデビュー戦を勝利で飾った。馬体は小柄ながら大きなフットワークで大物感を抱かせる内容、秋以降の活躍は約束された様なものだ。
アルティマリガーレ
名牝スキーゴーグルからなる世界を代表する名血の出自、アルティマリガーレ。母アルティマトゥーレは重賞も勝ち、自身も繁殖牝馬として実績を重ねつつある優秀な牝系である。そこにSS系との配合で大爆発のトレンド種牡馬、ハービンジャーを掛け合わせたとあらば走らない訳がない。特にこの手の産駒は古馬になってから覚醒するパターンが多く、本格化はやはり4歳以降になるだろう。
血統背景
ハービンジャー | Dansili | デインヒル | Danzig |
Razyana | |||
Hasili | Kahyasi | ||
Kerali | |||
Penang Pearl | Bering | Arctic Tern | |
Beaune | |||
Guapa | Shareef Dancer | ||
Sauceboat | |||
アルティマトゥーレ | フジキセキ | サンデーサイレンス | Halo |
Wishing Well | |||
ウインドインハーヘア | Alzao | ||
Burghclere | |||
エアトゥーレ | トニービン | カンパラ | |
Severn Bridge | |||
スキーパラダイス | Lyphard | ||
Ski Goggle |
兄弟馬
近親馬
血統評価:2.3pt
スキーゴーグルの一族でエアトゥーレのファミリー。リファールにトニービンからフジキセキが少し見劣るがファミリーは良血。母は競走成績優秀だが配合馬がここまでマイナー馬が多くようやく一流の種牡馬産駒の当馬。期待していい馬だろう。
前評判
社台レースホースから何と一口50万円、計2000万円で募集されていたアルティマリガーレ。これは上の繁殖成績、ハービンジャーとの配合実績などを考えれば相当にコストパフォーマンスの高い競走馬であろうか。馬体が小柄な点だけ気掛かりだが、じっくり焦らず使えばかなりの所まで行ける素材と見て良い。
馬名の意味
母名の一部+繋ぐ(ラテン語)
血を繋ぐ、それだけの活躍を願ってのネーミングだろう。
2着:ライオネルカズマ 牡5 (川田将雅)
3着:メリーメーキング 牡3 (松山弘平)
レースタイム:1:34.7(稍重)
レース上がり3ハロン:34.9
勝ち馬上がり3ハロン:34.6