アルゼンチン共和国杯2017の結果

 

アルゼンチン共和国杯2017の動画

 

レース回顧

 
マイネルサージュが果敢に先頭へ立ちレースを引っ張る展開。有力馬は先行集団の内外で追走する流れから直線コースへ。番手のカレンミロティックが抜け出そうとする中、その間を割って一瞬の脚で突き抜けたのは3歳馬のスワーヴリチャード。坂上から更に後続を突き放すと、最後は流す脚色で古馬初対戦も余裕の完勝劇を見せた。2着は善戦マンのソールインパクト、3着に無敗馬だったセダブリランテスが入線。スワーヴリチャードの強さだけが際立った1戦、いよいよGⅠタイトルが見えて来た。
 

勝ち馬スワーヴリチャード

 
スワーヴリチャード

スワーヴリチャード

父馬:ハーツクライ
母馬:ピラミマ
母父:Unbridole'sSong
所属:庄野靖志厩舎(栗東)
生産:ノーザンファーム
馬主:NICKS

通算成績:7戦3勝(3-3-0-1)
主な戦績:日本ダービー2着、アルゼンチン共和国杯など
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東京コースはこれで4戦4連対と庭と化したスワーヴリチャード。明らかに左回りの方がレース内容がスムーズで、今後は特に東京競馬場での活躍が期待される1頭。日本ダービーも展開のアヤで2着に敗退したが、中身としてはレイデオロと何ら遜色が無い内容だった。そのレイデオロがジャパンカップで有力馬の1頭に挙げられている以上、スワーヴリチャードも同等の評価が必要となって来るだろう。
 

レースを振り返ってのベスト予想

 
◎スワーヴリチャード
○アルバート
△セダブリランテス
ソールインパクト
カレンミロティック
×デニムアンドルビー
レコンダイト
プレストウィック
 

予想回顧

 
終わってみればスワーヴリチャードの1強。かろうじて対抗にアルバートだが、トップハンデもあり4着に敗退したのは少々残念な結果だった。それ以下はかなりの差があると見て、無敗のセダブリランテス、相手なりのソールインパクト、実績1番のカレンミロティック3頭をピックアップ。点数を絞るだけ絞って回収を拾うべきで、そこの見極めが重要な1戦だったと言える。
 

全着順結果

 

RR:108.3 ※想定RR:108.3

 
                                 
着順 馬番 出走馬 斤量 騎手 評価 タイム(着差) 本印 道永 田中 大川結城 単勝オッズ
1 4 スワーヴリチャード 56.0 Mデム 117.0 2:30.0 2.0
2 7 ソールインパクト 53.0 福永 106.0 2.1/2 ×× 19.5
3 1 セダブリランテス 54.0 戸崎 105.5 1.1/4 7.5
4 11 アルバート 58.5 シュタ 111.3 1/2 4.0
5 8 カレンミロティック 57.0 池添 110.8 クビ 31.7
6 5 トウシンモンステラ 53.0 北村宏 102.0 クビ 280.9
7 9 シホウ 53.0 吉田隼 103.0 1/2 85.7
8 3 デニムアンドルビー 54.0 田辺 109.5 クビ × × × 12.5
9 6 プレストウィック 55.0 シュミ 101.3 1/2 × 15.9
10 13 ハッピーモーメント 54.0 津村 100.5 3/4 × × 36.6
11 2 マイネルサージュ 54.0 柴田大 100.3 1.1/4 75.2
12 15 ヒットザターゲット 57.0 三浦 107.6 ハナ × × 95.8
13 16 カムフィー 52.0 勝浦 97.6 1.1/4 379.8
14 12 トルークマクト 53.0 江田 95.8 1.3/4 145.1
15 14 レコンダイト 55.0 北村友 102.5 1.3/4 × 15.4
16 10 サラトガスピリット 53.0 内田 96.3 クビ 46.7


 

配当&本印予想結果

 
馬連予想 ④⑪-①⑥⑦⑧⑭ 的中
単勝 4 200円 枠連 2-4 980円
複勝 4 130円 ワイド 4-7 610円
7 330円 1-4 420円
1 250円 1-7 1,570円
馬連 4-7 1,840円 馬単 4→7 2,250円
三連複 1-4-7 3,020円 三連単 4→7→1 12,060円


 

危険な人気馬結果 セダブリランテス→3着(3番人気)

 
想像以上に善戦したイメージのセダブリランテス。距離も克服、内々を通っての経済コースを通っていただけに騎手のエスコート有りきではあるが一応の地力を示した形だ。しかし、それでもスワーヴリチャードとは斤量差含めて決定的な差を付けられており、今後一線級との対戦においては用無しだろう。
 

穴馬予想結果 カレンミロティック→5着(8番人気)

 
叩いた上積みもあり、ペース的にも番手から絶好の展開で直線コースへ。本来のカレンミロティックならあそこから更に粘り込んでの馬券圏内は確定という流れだったが、最後は力尽きて5着入線に終わった。さすがに年齢による能力の低下は否めない。
 

編集部の回顧

 
本命スワーヴリチャードが抜けていると判断、対抗に一応のアルバートという印は問題なし。が、やや連下候補を広げすぎた感。ただ、何が来るか分からないハンデ戦という感覚で言えばベストでは無いがベターな展望で後悔はしていない。あわよくば、収支もプラスにしたかったが的中出来ただけ良しとする。(田中)
 
本命対抗はこれ以外考えられない力差。結果アルバートは不調と斤量差だろう。ソールインパクトは相手なりなので低斤量で台頭想定するべきで連下想定はするべきだった。反省。それ以外の想定はベストだろう。(大川)
 
◎アルバートは圏内届かずの4着。トップハンデを克服して古豪の力を見せつけてほしかったが…。2着×ソールインパクト、3着▲セダブリランテスで、予想はソールインパクトを拾うも3着までと見ていたため的中できず。(結城)
 

アルゼンチン共和国杯2017の予想

 

◎スワーヴリチャード

 
スワーヴリチャード

スワーヴリチャード

父馬:ハーツクライ
母馬:ピラミマ
母父:Unbridole'sSong
所属:庄野靖志厩舎(栗東)
生産:ノーザンファーム
馬主:NICKS

通算成績:6戦2勝(2-3-0-1)
主な戦績:日本ダービー2着など
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日本ダービーではレイデオロの2着に肉薄したスワーヴリチャード。秋は菊花賞に目もくれず、頭から古馬戦線に乗り込むつもりで調整していた様だ。馬の成長を促しながらじっくりと時間をかけて仕上げられた分、休み明けでも動きは問題ないだろう。今回はM.デムーロ騎手に乗り替わりいよいよ勝負モード全開といったところだ。アルバート以外の馬には負けられない。
 

◯アルバート

 
アルバート

アルバート

牡馬

父馬:アドマイヤドン
母馬:フォルクローレ
母父:ダンスインザダーク
所属:堀宣行厩舎(美浦)
生産:ノーザンファーム
馬主:林正道

通算成績:25戦8勝 (8-2-2-13)
主な戦績:ステイヤーズステークス、ダイヤモンドステークスなど
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名実共に最強ステイヤーの名を欲しいままにしているアルバート。3000m以上の距離になると如実にスタミナの差が出る辺り、今回のレースでもスローペースよりはタフな競馬になった方が分がある1頭だろう。気になるトップハンデに関しては今年のダイヤモンドステークスで58kgを背負いながら楽勝しているので問題ない。後はシュタルケが上手く乗りこなしてくれるかだ。
 

▲セダブリランテス

 
セダブリランテス

セダブリランテス

牡馬

父馬:ディープブリランテ
母馬:シルクユニバーサル
母父:ブライアンズタイム
所属:手塚貴久厩舎(美浦)
生産:社台コーポレーション白老ファーム
馬主:シルクレーシング

通算成績:3戦3勝 (3-0-0-0)
主な戦績:ラジオNIKKEI賞など
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無傷の3連勝でラジオNIKKEI賞を制したセダブリランテス。その後目標にしていたセントライト記念は一頓挫があって回避したが、そこからしっかりと立て直してここに参戦。潜在能力は高く、いきなり古馬と互角に戦えても何ら不思議ではない。唯一、2500mの距離を克服出来るかが好走のポイントとなって来るだろう。
 

出馬表&レーティング&予想オッズ

 

想定RR:108.3

 
スワーヴリチャードが完全に抜けているので頭固定でもいいだろう。相手はアルバートと一発のカレンミロティックとデニムアンドルビーあとは差がなく連下は手広くが想定としては理想的。
 
                                                       
馬番 出走馬 性齢 斤量 騎手 評価 本印 道永 田中 大川結城 予想オッズ
1 セダブリランテス 牡3 54.0 戸崎 103.0 6.2
2 マイネルサージュ 牡5 54.0 柴田大 100.3 146.3
3 デニムアンドルビー 牝7 54.0 田辺 109.6 × × × 14.2
4 スワーヴリチャード 牡3 56.0 Mデム 115.7 2.3
5 トウシンモンステラ 牡7 53.0 北村宏 97.9 372.0
6 プレストウィック 牡6 55.0 シュミ 101.0 × 10.4
7 ソールインパクト 牡5 53.0 福永 102.6 × × 13.1
8 カレンミロティック セ9 57.0 池添 109.8 23.3
9 シホウ 牡6 53.0 吉田隼 90.0 117.3
10 サラトガスピリット 牡5 53.0 内田 99.5 159.3
11 アルバート 牡6 58.5 シュタ 111.2 3.0
12 トルークマクト 牡7 53.0 江田 96.0 218.7
13 ハッピーモーメント 牡7 54.0 津村 99.3 × × 33.7
14 レコンダイト 牡7 55.0 北村友 105.8 × 20.2
15 ヒットザターゲット 牡9 57.0 三浦 108.7 × × 56.7
16 カムフィー 牡8 52.0 勝浦 98.8 311.3


 

危険な人気馬 セダブリランテス(想定3番人気)

 
単純に1800m以上の経験が無い同馬にとって一気の700m延長が果たしてどうか??という点に尽きる。ディープブリランテ自体ダービーの距離がギリギリだっただろうし、同馬も番手レベルの先行でグイグイ前進気鋭の走りをする馬。正直、東京の2500mは最後でガス欠になる可能性しか感じられない。
 

穴馬予想 カレンミロティック(想定8番人気)

 
約1年ぶりとなった京都大賞典では、最後まで気を抜く事なく走り切り勝ち馬から0秒6差と大健闘。惨敗まで想定していただけにあの走りは見事だった。やはりGⅠ2着2度の底力は大したもの。それを叩いて目標は間違いなくここだろうし、池添謙一騎手がわざわざ遠征して来ている時点で勝負気配。人気が無ければ無い程に美味しい。
 

編集部の見解

 
◎スワーヴリチャード。ダービー二着と56キロなら初古馬との対戦でも大崩れはないだろう。時計も出てるし順調なら勝つだろう。◯プレストウィック。重賞でも見せ場は作れているし、ダイワメジャー産駒では珍しく長距離馬。馬なりの稽古も雰囲気良く食い込み期待。▲アルバート。実績馬場込みでこの馬の土俵な気はする。しかし今年の天春組は全体に割引必要。先週のキタサンをみてるとそろそろ疲労は取れてるはずだが。(道永)
 
本命スワーヴリチャード、対抗アルバート。勝ち馬はこの2頭から。前者は今年のクラシックで最も評価している馬で、後者は説明不要のGⅡ大将。他のメンバーと比べても能力は図抜けているだけにどちらかに絞って良いだろう。後は馬券的妙味を考え、連下に10頭を選んでおいてどれが来ても良い様に手広く。(田中)
 
本命対抗は、コレ以外考えられない。それくらいの差がある。単穴にセダブリランテスをおいたがこれは余計かもしれないが一応荒れたとき他よりはこれかなと。上位2頭信用できるので紐大量で荒れ待ちが最善だろう。(大川)
 
本命はアルバート。この面子相手の長距離戦ならトップハンデでも負けられないところ。対抗はスワーヴリチャード。斤量面で不利に映るも、最終追いも抜群の動きを見せており力は出せる。単穴は3戦無敗のセダブリランテス。一気の距離延長が課題も血統面から克服可能か。連下にはプレストウィック、ヒモに相手なりに走るソールインパクトまで。(結城)

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