川田『マイルで乗ってみたかった』

 
シロニイと併せて半馬身先着のアルアイン(手前)

シロニイと併せて半馬身先着のアルアイン(手前)

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秋2戦の疲れも無く、順調な調整で状態には不安のないアルアイン。今回手綱が戻る川田将雅騎手は『前々から一度マイルで試したかったし、今回それが出来るので楽しみ』とコメント。マイルは3戦2勝だが、一度はシンザン記念で致命的な不利を受けてレースをやめた1戦。つまり、実質はまだ負けていない事になる。古馬一線級のペースはまた違うだろうが、スピード決着に強い同馬なら問題なくこなせるだろう。転向初戦で王者に君臨しても不思議ではない。
 

左回りも伸びない原因の1つ?

 

2018年10月28日 天皇賞秋 芝2000m 東京競馬場

1着:レイデオロ 牡4 (C.ルメール)
2着:サングレーザー 牡4 (J.モレイラ)
3着:キセキ 牡4 (川田将雅)

レースタイム:1:56.8(良)
レース上がり3ハロン:34.5
勝ち馬上がり3ハロン:33.6
 
まさに思い描いていた通りの展開だったアルアイン。キセキを捉えて後続を振り切れば勝利も見えたのだが、最後の直線でいまいちのびあぐねてしまい4着と馬券圏内にも入れず失意の敗戦となった。3歳のダービー以来となる左回りで、2戦共に案外な敗戦を喫している事からもしかするとコースが合っていない可能性もある。とは言え、レイデオロとは明らかな力差を付けられており今後はマイル路線に転向なども検討した方が良いのではないだろうか。
 

本番前に自己ベストを更新

 
この日の2番時計となる51秒5を記録したアルアイン

この日の2番時計となる51秒5を記録したアルアイン

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好調だからこそ2週連続で時計を出せる証拠。先週も51秒8を叩き出したばかりのアルアインが、最終追い切りでも併せ馬で抜群の動きを見せて自己ベストをマーク。池江泰寿調教師も『ひと叩きされた上積みは大きいし、馬自体が全然違う』と納得の表情で取材陣に応えていた。レースで鞍上を務める北村友一騎手も『追い切る毎にどんどん良くなって来ている』と自信の手応えを掴んでいる様子だった。昨年の皐月賞馬が同距離のタイトル2つ目を獲得出来るか。
 

先抜けし最後まで粘りを発揮

 

2018年09月23日 オールカマー 芝2200m 中山競馬場

1着:レイデオロ 牡4 (C.ルメール)
2着:アルアイン 牡4 (北村友一)
3着:ダンビュライト 牡4 (武豊)

レースタイム:2:11.2(良)
レース上がり3ハロン:35.3
勝ち馬上がり3ハロン:34.3
 
内枠から絶好のスタートを切り、マイネルミラノからやや離れた番手を単独追走。ロスの無い競馬で最高のレース展開を見せたアルアイン。抜群の手応えで4コーナーを回ると直線入り口では早くも先頭へ。一気に後続を突き放しそのまま押し切るかに見えたが、坂を上がったところで内から強襲したレイデオロにゴール前で差し切られ2着に敗退。とは言え、3着以下には3馬身と一応の格の違いは見せ付け今後の良いステップになるだろう。中距離前後のタイトルも目前の所まで来ている。
 

2週連続で坂路51秒台を記録

 
2週連続で坂路51秒台を叩き出したアルアイン

2週連続で坂路51秒台を叩き出したアルアイン

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得意の中山で巻き返しなるか。GⅠ勝利した皐月賞以来、勝ち星から遠ざかっているアルアイン。帰国初戦でも動きは上々で、坂路を軽快に駆け上がって来る姿はやはり本物のひと言だ。今回初コンビを組む北村友一騎手も、『抜群ですね。見映えは太く見えるけど、乗っていて重たさは感じなかったです』とコメント。5ヶ月ぶりでも臨戦態勢は整っていると判断して良いだろう。池江泰寿厩舎の仕上げに抜かりなし、後はライバルで共にクラシック戦線を盛り上げたレイデオロとの直接対決を制するだけ。
 

前半のスローペースに泣く…

 

2018年04月01日 大阪杯 芝2000m 阪神競馬場

1着:スワーヴリチャード 牡4 (M.デムーロ)
2着:ペルシアンナイト 牡4 (福永祐一)
3着:アルアイン 牡4 (川田将雅)

レースタイム:1:58.2(良)
レース上がり3ハロン:34.1
勝ち馬上がり3ハロン:34.1
 
GⅠながら前半1000mが61秒台という完全なスローペース。それを見越して道中一気に押し上げたスワーヴリチャードですら、4コーナー先頭で上がり3位を繰り出す流れで瞬発力の無いアルアインにとっては難しい競馬となった。上がり最速で追い込んだペルシアンナイトに差されている以上、今回はそういうレース展開だったと諦めざるを得ないだろう。同馬の真骨頂はやはり勝った皐月賞の様なハイラップの中、持続的に脚を使うタフな競馬だ。今後は大舞台になればなる程展開によって着順が左右されていくかもしれない。
 

2000mの内回りはベストの条件

 
僚馬ペルシアンナイトと豪華な併せ馬を行うアルアイン

僚馬ペルシアンナイトと豪華な併せ馬を行うアルアイン

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500kgを優に超える大型馬で一見不器用そうに見えるが、逆に小回りは打って付け。これまでの9戦で上がり最速は新馬戦の一度だけ、キレは正直無いに等しい。その代わり、先手を取れる小脚やジワジワと長く良い脚を使える器用さを最大限活かすにはやはり内回りの方が良いだろう。それを証明したのが皐月賞の先行抜け出しで見せたレコードVの走りだ。今回、あの競馬をもう一度見せる事が出来たなら並み居る強豪を蹴散らして2つ目の勲章を手にする事が出来るかもしれない。大阪杯でもう1頭の有力馬トリオンフも乗れたであろう川田将雅騎手が選んだアルアイン、今週も十分に有り得る。
 

アルアイン

 
アルアイン(ドバイマジェスティー2014)

アルアイン(ドバイマジェスティー2014)

牡馬

父馬:ディープインパクト
母馬:ドバイマジェスティ
母父:Essence of Dubai
所属:池江泰寿厩舎(栗東)
生産:ノーザンファーム
馬主:サンデーレーシング

通算成績:12戦4勝(4-3-1-4)
主な戦績:皐月賞など
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来年の池江泰寿厩舎、クラシックNo.1候補。均整の取れた好馬体は、如何なる展開や条件面なども気にしない万能タイプに育ちそうな予感がする。しかし、馬体重だけ見れば500kg近くあるとの事で雄大な雰囲気もありつつ、全体としてまとまって見える辺りはさすが血統馬といった所か。個人的にはワールドエースと何から何までカブって見える。
 

血統背景

 
ディープインパクト サンデーサイレンス Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower
ウインドインハーヘアー Alzao Lyphard
Lady Rebecca
Burghclere Busted
Highclere
ドバイマジェスティ Essence of Dubai Pulpit A.P.indy
Preach
Epitome Summing
Honest and True
Great Majesty Great Above Minnesota Mac
Ta Wee
Mistic Majesty His Majesty
Necaras Miss


 

兄弟馬

 
特になし
 

近親馬

 
特になし
 

血統評価:2.0pt

 
母はアメリカの1級スピード馬だが、日本で活躍した兄弟や近親馬がいないし母自体の血統も日本実績がないので血統背景では信用する要素がない。
 

前評判

 
管理する厩舎長が「かなりの大物」と絶賛する好素材だ。母はアメリカの短距離チャンピオンに輝いたドバイマジェスティ。当初は小さかった馬体も今ではすっかり大きくなり、走りもどっしりとした雰囲気で申し分ない。懸念されている血統的な距離の心配もそこまで考えなくて良いだろう。とにかくこのまま無事に成長を続けて欲しい。
 

馬名の意味

 

UAE東部にある遺跡群で、ユネスコ世界遺産。アラビア語で「泉」の意

 
短くすっきりとしたセンスの良いネーミング。サンデーレーシングも相当に期待しているのが伺い知れる。母親からの連想だろうが、世界を舞台に輝いてこその名前だ。既に活躍のフィールドを海外でと考えての事ならば、この馬のポテンシャルはかなりのものかも知れない。

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