2歳1勝クラス直後

 

2019年11月16日 2歳1勝クラス 芝1400m 東京競馬場

1着:アヌラーダプラ 牝2 (三浦皇成)
2着:コミカライズ 牝2 (C.ルメール)
3着:グランチェイサー 牡2 (O.マーフィー)

レースタイム:1:21.0(良)
レース上がり3ハロン:34.3
勝ち馬上がり3ハロン:33.3
 
スタート直後、スッと意識的に下げて道中は7番手の後方から追走して行った圧倒的1番人気のアヌラーダプラ。前が比較的楽な形でレースを進めて行くも、4コーナーまではジッと脚を溜めてゆっくりと上って行く走りを見せた。直線入り口ではまだ前と差があったものの、馬なりで2番手まで押し上げると後は軽く追われて逃げ粘るコミカライズを差し切り、またゴール前では流す余裕の快勝だった。鞍上の三浦皇成騎手も先々を見据え、1400mをそのまま乗るのではなくマイル以上の距離の乗り方で勝ち切る内容の濃い勝利と言えるだろう。これは強い。
 

2歳1勝クラス直前

 
馬格も一族の割には460kg台と恵まれたアヌラーダプラ

馬格も一族の割には460kg台と恵まれたアヌラーダプラ

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とにかく新馬戦のインパクトは現2歳世代の中でも5本の指に入る程の強烈なパフォーマンスだったアヌラーダプラ。直線入り口からスピードの違いで先頭へ立つと、そのまま後続をおいでおいでの状態で馬なりのまま突き放し快勝。ポテンシャル自体全て出し切っている様な印象でもなく、まだまだギアは隠しているのはないだろうか。とにかく欠点らしい欠点が見当たらない1頭で、左回りの東京でも難なくこなして無傷の2連勝を飾ってくれる筈だ。鞍上は引き続き三浦皇成騎手。
 

2歳新馬直後

 

2019年9月22日 2歳新馬 芝1600m 中山競馬場

1着:アヌラーダプラ 牝2 (三浦皇成)
2着:ダイワミラクル 牡2 (北村宏司)
3着:ラキ 牝2 (戸崎圭太)

レースタイム:1:37.8(良)
レース上がり3ハロン:34.6
勝ち馬上がり3ハロン:34.0
 
道中は持って行かれる様な手応えも、折り合い自体はしっかりと付きながら逃げ馬から離れた3~5番手を追走したアヌラーダプラ。超スローペースでもしっかりと我慢が効くスムーズなレース運びから、勝負どころで仕掛けられると一気に前の集団へ。直線入り口で早々に先頭へ立つと、後続が必死で追いすがる中で自身は馬なりのまま坂を駆け上がる圧巻の内容。結果、持ったままで突き抜ける走りはインパクト大の走りだったと言えるだろう。タイムは平凡も、上がりと共にまだまだ詰められるパフォーマンスだ。
 

アヌラーダプラ

 
アヌラーダプラ(ポロンナルワ2017)

アヌラーダプラ(ポロンナルワ2017)

牝馬

父馬:キングカメハメハ
母馬:ポロンナルワ
母父:Rahy
所属:萩原清厩舎(美浦)
生産:ノーザンファーム
馬主:キャロットファーム

通算成績:2戦2勝 (2-0-0-0)
主な戦績:2歳1勝クラスなど
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母ポロンナルワはあのシンハリーズの産駒でRahyを配合した名牝Glorious Songの2×3というインブリードの持ち主。現役時代は残念ながら未出走に終わってしまったが、その分繁殖牝馬としては完璧な母体だろう。その証拠に、ディープブリランテ産駒のディーパワンサ、ゴールドアリュール産駒のガルヴィハーラといずれもがデビューから2連勝を達成するさすがの実績を誇っている。本馬は待望のS級種牡馬であるキングカメハメハを配合した逸材中の逸材。走ってもらわなければ困る。
 

血統構成

 
キングカメハメハ Kingmambo Mr.Prospector Raise a Native
Raise You
Miesque Nureyev
Pasadoble
マンフィス ラストタイクーン トライマイベスト
Mill Princess
Pilot Bird Blakeney
The Dancer
ポロンナルワ Rahy Blushing Groom Red God
Runaway Bride
Glorious Song Halo
Ballade
シンハリーズ シングスピール In the Wings
Glorious Song
Baize Efisio
Bayonne


 

兄弟馬

 
ディーパワンサ(ポロンナルワ2014)

ディーパワンサ(ポロンナルワ2014)

牝馬

父馬:ディープブリランテ
母馬:ポロンナルワ
母父:Rahy
所属:松下武士厩舎(栗東)
生産:ノーザンファーム
馬主:キャロットファーム

通算成績:13戦3勝(3-0-0-10)
主な戦績:中京2歳ステークスなど
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ガルヴィハーラ(ポロンナルワ2016)

ガルヴィハーラ(ポロンナルワ2016)

牡馬

父馬:ゴールドアリュール
母馬:ポロンナルワ
母父:Rahy
所属:萩原清厩舎(美浦)
生産:ノーザンファーム
馬主:キャロットファーム

通算成績:3戦2勝(2-0-1-0)
主な戦績:プラタナス賞など
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近親馬

 
アダムスピーク(シンハリーズ2009)

アダムスピーク(シンハリーズ2009)

牡馬

父馬:ディープインパクト
母馬:シンハリーズ
母父:シングスピール
所属:石坂正厩舎(栗東)
生産:ノーザンファーム
馬主:キャロットファーム

通算成績:8戦3勝(3-1-0-4)
主な戦績:ラジオNIKKEI杯など
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リラヴァティ(シンハリーズ2010)

リラヴァティ(シンハリーズ2010)

牝馬

父馬:ゼンノロブロイ
母馬:シンハリーズ
母父:シングスピール
所属:石坂正厩舎(栗東)
生産:ノーザンファーム
馬主:キャロットファーム

通算成績:23戦5勝 (5-3-3-12)
主な戦績:マーメイドステークスなど
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シンハライト(シンハリーズ2013)

シンハライト(シンハリーズ2013)

牝馬

父馬:ディープインパクト
母馬:シンハリーズ
母父:シングスピール
所属:石坂正厩舎(栗東)
生産:ノーザンファーム
馬主:キャロットファーム

通算成績:5戦4勝(4-1-0-0)
主な戦績:オークスなど
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血統評価:1.5pt

 
シンハリーズの一族でグリロアスソング産駒の種牡馬、シングスピール×ラーイという配合の母でこれがプラスにでているのか元々のシンハリーズ属の繁殖力かその両方か。上2頭がともに2勝以上、順調なら3勝以上の安定感で種牡馬が上兄弟よりクラスあがる当馬は自然とそれ以上の結果を求められる超良血といえる。また、上2頭とちがってSS系を内包していないので繁殖としても使いやすく引退後も期待の1頭だろう。
 

前評判

 
4頭中2頭は中央未出走。つまり、中央デビューの2頭は無条件で2連勝を達成している事になり、現状だけの判断で言えばタイトルさえ獲得していないもののほぼパーフェクトな一族と言える。その母体にキングカメハメハを配合、考え得るだけでも最良の産駒であり今後のファミリーを支える屋台骨となる可能性が高い1頭だろう。そういう意味で活躍は当然ながら、故障せず現役生活を全うして欲しい存在だろう。3600万円募集はかなり安い。
 

馬名の意味

 

スリランカ北中部州にある古都名

 
母名より連想してのネーミング。

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