京都大賞典直前
前走のダービーは-16kgで完全に陣営の調整ミスもあったアドマイヤジャスタ。レース前から戦意喪失の様なテンションで、更に輪をかけてスタートでは出遅れる始末。後方から何の競馬にも参加しておらず、最下位となったあの1戦は度外視しておいた方が良い。今回は何と言っても斤量が53kg、先行して粘り込みを図るタイプの本馬にとっては願ってもない条件だろう。甘く見ていると盲点を突いて来るのは本馬かもしれない。
日本ダービー直前
M.デムーロ騎手に乗り替わるという事で、同じ騎手変更でもサートゥルナーリアとは違いこちらは株が急上昇中となっている。それもその筈で、先週のオークスを制した鞍上は、勢いに乗ると本当に止まらないタイプ。競馬とは馬も人もメンタリティが結果に大きく左右されるスポーツで、その点では今回のメンバーで1番買いたいと思わせる1頭だろう。同じ乗り替わりでもサートゥルナーリアよりアドマイヤジャスタ、同じジャスタウェイ産駒でもヴェロックスよりアドマイヤジャスタ、という流れはあるかもしれない。
皐月賞直前
すみれステークスの1戦だけでアドマイヤジャスタの能力を決め付けるのは早計だろう。本番はあくまでも皐月賞、8分程度の仕上がりで臨んだ1戦はサトノルークスの後塵を拝したが結果として今回走れば問題ない。陣営も毛頭そのつもりで、ここがメイチなら岩田騎手もそれなりの乗り方をしてくるだろう。昨年末のホープフルステークスの様な早めの競馬で粘り込む形が理想的か。ジャスタウェイ産駒の強みを活かす競馬を見せて欲しい。
すみれステークス直前
実質、現世代でもトップ5には入る実績のアドマイヤジャスタ。サートゥルナーリアやアドマイヤマーズのインパクトが強いだけに、その存在が影に隠れがちではある。しかし、実力はさることながら、競馬の上手さや距離が延びて更に良くなりそうな観点から言えば最もクラシック向きは同馬ではないだろうか。そういう意味でも今回のすみれSは本番に向けて取りこぼしはしておきたくない1戦。仕上げは70~80%でも完勝の内容が求められる。
ホープフルステークス直前
当初からホープフルステークスを目標にローテーションを組んで来たアドマイヤジャスタ。管理する須貝調教師も、自身が手掛けたジャスタウェイの産駒でまたGⅠへ挑戦出来るというのは感慨深いものがあるだろう。その期待に応えるべく、同馬の気配も上昇中でルメール騎手も納得の仕上がりの様子だ。絶好調の鞍上を背に、先々週アドマイヤマーズで朝日杯フューチュリティステークスを制した近藤利一オーナーの最強コンビ。人の勢いは出走メンバー中でも随一の存在だろう。
紫菊賞直後
2018年10月14日 紫菊賞 芝2000m 京都競馬場
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スタートで立ち上がってしまい大きく出遅れたアドマイヤジャスタ。それでも外目をじっくりと追走、向正面のペースが落ちた所で一気に前へ付ける競馬を見せリカバリーして見せた。番手に付けたロジャーバローズをマークし付いて行って直線コースへ。そこから相手をあっさりと競り落としゴールし2連勝を飾ったが、レース後にルメール騎手が『まだまだ幼い』と気性面の成長を望むコメントを残していた。
紫菊賞直前
未勝利から約3ヶ月ぶりのレースとなるアドマイヤジャスタだが、馬体面などでの目に見えた成長分は余り感じられない。しかし、稽古で跨った助手によると『確実に良くなっていますね。時計面もそうだけど、感触的にかなり進化している』とコメント。ジャスタウェイ産駒だけに、父に似て急に覚醒するパターンもあるだろう。何より血統的に距離は延びれば延びる程良い母系、この2000m戦はパフォーマンスを全開出来る舞台となるか。鞍上は新馬戦以来のC.ルメール騎手。
2歳未勝利直後
2018年07月22日 2歳未勝利 芝1600m 中京競馬場
1着:アドマイヤジャスタ 牡2 (福永祐一)
2着:マルモネオフォース 牝2 (富田暁)
3着:トロイメント 牝2 (川田将雅)
レースタイム:1:36.4(良)
レース上がり3ハロン:34.8
勝ち馬上がり3ハロン:34.4
2着:マルモネオフォース 牝2 (富田暁)
3着:トロイメント 牝2 (川田将雅)
レースタイム:1:36.4(良)
レース上がり3ハロン:34.8
勝ち馬上がり3ハロン:34.4
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スタートで立ち遅れたアドマイヤジャスタだったが、リカバリーが速く道中は先行集団の外目を追走。そこから手応え良く直線コースを迎えると、あっさり前を抜き去ってそこから後続を突き放す強い競馬を見せる。最後は流しながらのゴールで快勝、2戦目できっちりと勝ち上がる所は今後の走りにも繋がって来るだろう。鞍上の福永祐一騎手も『発馬以外はほぼ完璧、まだまだ良くなって来ると思います』と手放しで同馬を褒めちぎっていた。ジャスタウェイの代表産駒となるか。
2歳新馬直後
2018年06月24日 2歳新馬 芝1800m 阪神競馬場
1着:ブレイキングドーン 牡2 (福永祐一)
2着:アドマイヤジャスタ 牡2 (C.ルメール)
3着:ロードゼウス 牡2 (川田将雅)
レースタイム:1:50.5(稍重)
レース上がり3ハロン:34.4
勝ち馬上がり3ハロン:34.4
2着:アドマイヤジャスタ 牡2 (C.ルメール)
3着:ロードゼウス 牡2 (川田将雅)
レースタイム:1:50.5(稍重)
レース上がり3ハロン:34.4
勝ち馬上がり3ハロン:34.4
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上位人気3頭による争いと見られ、鞍上のC.ルメール騎手も恐らくロードゼウスをマークしてレースを運んだのだろう。直線に向いてそのロードゼウスをしっかりと捉えるまでは良かったが、まさかの8番人気ブレイキングドーンが更に前を走っていたのだからこれは仕方ない。一応の格好は付けた形で、元々叩き良化タイプと思われていただけに今回はよりシャープな走りが期待出来る。乗り替わりで迎えるのは福永祐一騎手、父ジャスタウェイを世界No.1に導いた頼もしいパートナーである。
2歳新馬直前
ジャスタウェイを手掛けた須貝調教師だからこそ、このアドマイヤジャスタに懸ける想いは人一倍だろう。やはり父の種牡馬としての評価を上げるのはその父をよく知る彼の使命なのかもしれない。半兄にGⅠ馬アドマイヤラクティがいるが、ハーツクライ産駒で母系との相性は確認済み。ジャスタウェイとも間違いなくハマる筈で、後は馬自身の走る気次第といったところ。それを引き出すのが調教師の仕事であり、世界一の馬を仕上げた須貝氏なら全く問題ない。初戦から強敵と相まみえるが、ここを勝って一気にクラシック候補に躍り出たい。
アドマイヤジャスタ
雄大な馬体と品のある立ち姿で、半兄に豪州GⅠを制したアドマイヤラクティがいるアドマイヤジャスタ。兄の父はハーツクライ、同系の新種牡馬ジャスタウェイでもある程度は計算出来そうな配合である。胴長で明らかに長距離向きの作り、恐らく本当に活躍するのは古馬になってからかもしれないがそれでもクラシックを意識させるレベルの1頭には違いない。既に栗東入り、春の段階で馬体重は510kg。
血統背景
ジャスタウェイ | ハーツクライ | サンデーサイレンス | Halo |
Wishing Well | |||
アイリッシュダンス | トニービン | ||
ビューパーダンス | |||
シビル | Wild Again | Icecapade | |
Bushel-n-Peck | |||
シャロン | Mo Exception | ||
Double Wiggle | |||
アドマイヤテレサ | エリシオ | Fairy King | Northern Dancer |
Fairy Bridge | |||
Helice | Slewpy | ||
Hirondelle | |||
ヒード | Caveat | Cannonade | |
Cold Hearted | |||
Swan | Nijinsky | ||
Her Demon |
兄弟馬
近親馬
特になし
血統評価:1.1pt
半兄アドマイヤラクティが海外G1を制してはいるものの他兄弟が全く走っていないし近親にも活躍馬がいない事から血統背景からの強調材料は全くない。
前評判
『乗り味が良くて実際に動かしても良いフットワークをしています。兄のラクティより能力は高いと思いますね。楽しみにしています』とは牧場スタッフの弁。想像以上に仕上がり早で、恐らく早期デビューは間違いない。成長力もある血統なので、うまく上昇カーブにハマれば重賞タイトルも視野に入って来るのではないだろうか。
馬名の意味
冠名+父名
アドマイヤらしいそのままのネーミング。
2着:ロジャーバローズ 牡2 (戸崎圭太)
3着:ジョウショームード 牡2 (秋山真一郎)
レースタイム:2:00.8(良)
レース上がり3ハロン:35.8
勝ち馬上がり3ハロン:35.6