UHB賞直前
まさかの格上挑戦となったアスタールビーだが、条件面を見ればあながち納得が行く判断だったのではないだろうか。2012年からオープンクラスとして施行されているUHB賞の最高勝ちタイムが1分7秒5、平均としては8秒前後の決着となっている。前走が1分8秒6のアスタールビーにとっては時計を大幅に詰めていかないと上位争いは見えて来ない。但し、その前走より4kg軽い48kgというハンデなら行き切って最後まで脚を使えるだろうという算段だ。スタートが肝心となって来るだろう。
潮騒特別直後
2019年7月21日 潮騒特別 芝1200m 函館競馬場
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好スタートからお決まりの様にハナに立つアスタールビー。無理せずじっくり行っている様に見えるが、蓋を開ければ前半は33秒6の入りで馬場を考えればそこそこ速いペースだったのではないだろうか。隊列も大きく変わらずそのまま直線コースへ入って行くと、2番手から前を窺うスギノヴォルケーノとの一騎打ちに。それでも最後まで脚を使って危なげなく振り切って前走に続き連勝を飾った。函館競馬場との相性も良さそうで、このまま札幌開催でも続戦がありそうな予感。
アスタールビー
祖母にオークス2着のチャペルコンサート、その近親には秋華賞2着ムードインディゴ、その仔にダイヤモンドステークスを制したユーキャンスマイルがいるなど血統構成は悪くない母系の出自である。そのブライアンズタイム肌にロードカナロアと一見配合的に不釣り合いの様な掛け合わせだが、父の繁殖力がモノを言い見事に短距離馬として質の高い産駒を輩出。アスタールビー自体はスタートから行って行ってどこまで粘れるかというタイプのスピード型である。
血統背景
ロードカナロア | キングカメハメハ | Kingmambo | Mr.Prospector |
Miesque | |||
マンファス | ラストタイクーン | ||
Pilot Bird | |||
レディブラッサム | Storm Cat | Storm Bird | |
Terlingua | |||
サラトガデュー | Cormorant | ||
Super Luna | |||
キリエ | ブライアンズタイム | Robert | Hail to Reason |
Bramalea | |||
Kelley's Day | Graustark | ||
Golden Trail | |||
チャペルコンサート | サンデーサイレンス | Halo | |
Wishing Well | |||
リープフォージョイ | Sharpo | ||
Humble Pie |
兄弟馬
特になし
近親馬
血統評価:1.0pt
サンデー産駒の実績牝馬の中で繁殖実績が悪いチャペルコンサートのファミリー。兄弟実績もなくロードカナロア産駒のあたり産駒という印象。
前評判
サマーセールで1300万円近い落札額を記録したアスタールビー。ロードカナロア産駒という事もあるが、その当時はまだ産駒がデビュー直後の手前、そこまで価格帯に今ほどの評価は加味されていない筈。という事は、馬自身のデキが良くてそこまで値が跳ね上がったという観点からすると、やはり現状くらいの成績は残せて当然という事か。ともかく、1200mまでならかなり飛ばしてもそこまで脚がアガる事は無さそう。
馬名の意味
冠名+ルビー
響きによるネーミングだろう。
2着:スギノヴォルケーノ 牡3 (岩田康誠)
3着:イキオイ 牡7 (丹内祐次)
レースタイム:1:08.6(良)
レース上がり3ハロン:35.0
勝ち馬上がり3ハロン:35.0