新馬戦はラスト1Fだけの競馬

 

2018年06月03日 2歳新馬 芝1400m 東京競馬場

1着:アカネサス 牝2 (内田博幸)
2着:サワサワ 牝2 (三浦皇成)
3着:ナタラディーヴァ 牝2 (武藤雅)

レースタイム:1:23.7(良)
レース上がり3ハロン:34.5
勝ち馬上がり3ハロン:34.1
 
スタートを決めるもやや下げて差しの競馬に徹したアカネサス。内枠という事もありコースロスのないラチ沿いを追走、直線まではジッと動かずの走りとなった。直線に向いて前の進路がなかなか確保出来ず、内外とフラフラしながら坂を上がる。残り200mを過ぎた所で真ん中がポッカリと空き、そこからエンジン点火。一気に前を差し切って際どいながらも力の違いを感じさせる勝利となった。まともに走れば完勝クラスだっただけに、2戦目のクローバー賞で真価が問われるだろう。
 

アカネサス

 
アカネサス(クィーンズバーン2016)

アカネサス(クィーンズバーン2016)

牝馬

父馬:ロードカナロア
母馬:クィーンズバーン
母父:スペシャルウィーク
所属:浅見秀一厩舎(栗東)
生産:ノーザンファーム
馬主:林正道

通算成績:1戦1勝(1-0-0-0)
主な戦績:2最新馬
via google imghp
 
祖母シンコウエンジェルはダノンカモンの母、その母系を辿れば大物までは行かないまでも重賞クラスの馬が何頭もおり派手さの無い繁栄ファミリーである。そう考えると、母父スペシャルウィークの実績含めてもクィーンズバーンが繁殖牝馬として成功する下地は十分過ぎる程に揃っていたのではないだろうか。そこにロードカナロアが配合されれば現代競馬としては最上の配合、アカネサスの活躍は今後を占う意味でも大きな存在の1頭だ。
 

血統背景

 
ロードカナロア キングカメハメハ Kingmambo Mr.Prospector
Miesque
マンファス ラストタイクーン
Pilot Bird
レディブラッサム Storm Cat Storm Bird
Terlingua
サラトガデュー Cormorant
Super Luna
クィーンズバーン スペシャルウィーク サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
キャンペーンガール マルゼンスキー
レディーシラオキ
シンコウエンジェル オジジアン Damascus
Gonfalon
A Kiss for Luck Reflected Glory
Painted Flag


 

兄弟馬

 
特になし
 

近親馬

 
ダノンカモン(シンコウエンジェル2006)

ダノンカモン(シンコウエンジェル2006)

牡馬

父馬:シンボリクリスエス
母馬:シンコウエンジェル
母父:オジジアン
所属:池江泰寿厩舎(栗東)
生産:ノーザンファーム
馬主:ダノックス

通算成績:51戦9勝(9-9-6-27)
主な戦績:マイルチャンピオンシップ南部杯2着など
via google imghp
 

血統評価1.0pt

 
血統構成のわりに比較的重賞馬がちらほらでる血統で母もその1頭。兄弟がはしっていないもののどこかで重賞クラスが登場する可能性はある血統だろう。スペシャルウィークにロードカナロアなら血統構成も品質あがっているので期待してもよいだろう。
 

前評判

 
某POG特集本で、吉田勝己氏がロードカナロア産駒の注目馬で名指しされていたアカネサス。幼い頃から周囲の評価も抜群で走る為に産まれて来た1頭と言える。牝馬ながら馬格があり、如何にもマイル以下を主戦とする短距離馬の体型。最大目標は桜花賞、その先にNHKマイルカップと見据える先は分かりやすい。早い内に賞金を確保して順調な調整を進めて行きたい。
 

馬名の意味

 

茜さす。美しく光り輝く、という意の枕詞

 
冠名を持たない林正道氏のネーミングセンスも高い、和名だがそう聞こえないチョイスはさすが。

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