京阪杯直前
新馬、ダリア賞を連勝した時はクラシックも視野に入っていたアウィルアウェイ。しかし、距離が延びるにつれて道中折り合いを欠いて脚が甘くなる走りから戦線離脱。陣営は1200m戦にレースを絞って仕切り直しを図ったが、それが見事に功を奏している。京阪杯と同舞台である前走のオパールステークスでは馬群を縫って抜け出すパフォーマンスを披露し、多頭数の1戦でも対応できる器用さも見せた。ゴール前がごちゃつく今回も混戦となれば台頭する機会はあるだろう。
CBC賞直前
坂路で抜群の気配を見せたアウィルアウェイ。前走の葵ステークス以後、ここを目標にスプリント適性を高めつつ順調に調整を重ねて来た様子だ。走り自体マイルまで持たない仕様になって来ており、1200mで一気にスピード全開の勝負に賭けた方が良いだろう。特に古馬と初対戦になるCBC賞は51kgというハンデも重要な後押しとなる。小細工せず、スタートから一気に飛ばして押し切る競馬に出ても面白そう。鞍上は浜中騎手、ダービージョッキーの腕が試される1戦だ。
葵ステークス直前
前走の桜花賞も不利があったりした中での10着。その前のフィリーズレビューは無理に先行して7着。ここ2戦は不完全燃焼の競馬で全くパフォーマンスが発揮されていない。普通に走れば京王杯2歳ステークスの時の様に、牡馬のファンタジストとほぼ互角の競馬ができる逸材だ。距離短縮でもう一度見直したい、今回は鞍上に頼もしい川田将雅騎手がスタンバイしている。
フィリーズレビュー直後
2019年3月10日 フィリーズレビュー 芝1400m 阪神競馬場
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予想外の好スタートを切ったアウィルアウェイ。そこから内のアスタールビーに前へ行かせるも、自身も逃げに近い形で好位番手を追走し道中を運んだ。稍重馬場で前有利の流れと見込んだ石橋脩騎手の判断だったが、それが却って裏目に出てしまった様である。直線に入って弾けるかに見えたが、後続に次々とかわされてしまって坂上では力尽きての7着敗退と人気を裏切る結果に。意識して前に付ける積極さは良かったが、その分同馬の良さを掻き消してしまう形となった。
フィリーズレビュー直前
最終追いでは坂路を単走で駆け上がり、これまでの記録を塗り替える51秒0の自己ベストをマークしたアウィルアウェイ。阪神ジュベナイルフィリーズを回避した事が幸い、馬自身の体も出来上がりつつある。走る動きに乱れが無く、真っ直ぐ突き進む様な立派のひと言。まだジャスタウェイ産駒に重賞勝ち馬が出ておらず、達成するとすれば今回の同馬は最も可能性が高い。
京王杯2歳ステークス直後
2018年10月03日 京王杯2歳ステークス 芝1400m 東京競馬場
1着:ファンタジスト 牡2 (武豊)
2着:アウィルアウェイ 牝2 (M.デムーロ)
3着:カルリーノ 牡2 (三浦皇成)
レースタイム:1:24.7(良)
レース上がり3ハロン:33.5
勝ち馬上がり3ハロン:33.2
2着:アウィルアウェイ 牝2 (M.デムーロ)
3着:カルリーノ 牡2 (三浦皇成)
レースタイム:1:24.7(良)
レース上がり3ハロン:33.5
勝ち馬上がり3ハロン:33.2
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立ち上がり気味のスタートとなったアウィルアウェイ。無理に前へは行かず、内側に進路を取って後方から進むも終始頭を上げて騎手が折合いを欠くシーンばかり。スローペースで上手く脚を溜められないまま直線コースに入ると、前のファンタジストを追い掛ける様にしてエンジン点火。最内を通ってゴール前で際どく強襲するも僅かに届かなかった。それでもあれだけのロスがあって勝ち馬とハナ差ならやはり能力は重賞級。次走予定の阪神ジュベナイルフィリーズで巻き返しに期待したい。
京王杯2歳ステークス直前
ダリア賞でも直線軽く追われただけで前の集団をひと飲みしたアウィルアウェイ。まだまだその末脚のポテンシャルをフルに発揮しておらず、本気で走ればどこまで伸びるのかに興味は尽きない。メンバーのレベルが上がる今回、東京競馬場の長い直線コースも含めて更にパフォーマンスは上がって来るだろう。100%の能力を出し切った時、一体どんな走りが見られるのか。ジャスタウェイが初GⅠ制覇した府中のターフで、その父に初重賞のタイトルをプレゼントするのはこの馬だ。
ダリア賞直後
2018年8月4日 ダリア賞 芝1400m 新潟競馬場
1着:アウィルアウェイ 牝2 (M.デムーロ)
2着:ローゼンクリーガー 牝2 (福永祐一)
3着:レノーア 牝2 (石川裕紀人)
レースタイム:1:21.6(良)
レース上がり3ハロン:34.2
勝ち馬上がり3ハロン:33.4
2着:ローゼンクリーガー 牝2 (福永祐一)
3着:レノーア 牝2 (石川裕紀人)
レースタイム:1:21.6(良)
レース上がり3ハロン:34.2
勝ち馬上がり3ハロン:33.4
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新馬戦同様にスタートで立ち遅れたアウィルアウェイ。そこからじっくり最後方でレースの局面を睨みがらの追走となった。直線では安全に大外へ持ち出すと、そこから強烈な末脚で先行集団を一気に飲み込む走り。完全に能力の違いを見せ付け、オープンでは格の差を示す内容だった。距離にもある程度のメドが立ち、これは完全に重賞級の器。今後は暮れの2歳女王戦を目標にローテーションが組まれるだろう。
ダリア賞直前
1200mのレースで出遅れから道中捲り、直線では早々に抜け出し最後は流す余裕の走りで勝利を飾ったアウィルアウェイ。阪神開催の新馬戦の中では最もインパクトの強いレース内容では無かっただろうか。引き続きスタートも注意したい所だが、それ以上に今回は200m延長がどう走りに影響するかだ。デムーロ騎手もその末脚を絶賛している様だが、あのキレ味はたったひとハロンの違いで削がれる可能性もある。ジャスタウェイ産駒だけにマイルくらいまでは大丈夫な気もするものの、いざ実戦でのパフォーマンスに注目したい。
2歳新馬直後
2018年06月09日 2歳新馬 芝1200m 阪神競馬場
1着:アウィルアウェイ 牝2 (M.デムーロ)
2着:ヒラソール 牡2 (岩田康誠)
3着:ウインバラーディア 牡2 (和田竜二)
レースタイム:1:10.3(良)
レース上がり3ハロン:34.5
勝ち馬上がり3ハロン:34.0
2着:ヒラソール 牡2 (岩田康誠)
3着:ウインバラーディア 牡2 (和田竜二)
レースタイム:1:10.3(良)
レース上がり3ハロン:34.5
勝ち馬上がり3ハロン:34.0
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スタートで二の脚を踏んだ上、エンジンの掛かりが遅く大きく遅れを取ったアウィルアウェイ。しかし、出ムチから徐々にスピードを乗せて行くといつの間にか4コーナーでは先頭集団の一角へ。直線に入って大外に持ち出すと、勢いそのままにあっさり前をかわし最後はスピードの惰性で追わずのゴールイン。上がり34秒0だが、道中から脚をずっと使っている事を考えると数字以上のインパクトだ。新種牡馬ジャスタウェイに記念すべき初勝利をプレゼントしたが、先にはタイトル獲得まで視野に入る大物かもしれない。
アウィルアウェイ
新馬戦での目視ではあるが、450kgという数字以上に大きく見せる骨格の良い馬体。筋肉量も豊富で牡馬に負けないインパクトがある1頭だ。走りを見ても大きくダイナミックなフットワークで如何にも推進力がありそうな走り。唯一、スタートが心配点もレースを重ねる毎に快勝して来るだろう。血統から考えても決して短距離に終わる様な馬では無さそう、少なくとも無事に進めば桜花賞までは楽しめるだろう。
血統背景
ジャスタウェイ | ハーツクライ | サンデーサイレンス | Halo |
Wishing Well | |||
アイリッシュダンス | トニービン | ||
カンパラ | |||
シビル | Wild Again | Icecapade | |
Bushel-n-Peck | |||
シャロン | Mo Exception | ||
Double Wiggle | |||
ウィルパワー | キングカメハメハ | Kingmambo | Mr. Prospector |
Miesque | |||
マンファス | ラストタイクーン | ||
Pilot Bird | |||
トキオリアリティー | Meadowlake | Hold Your Peace | |
Suspicious Native | |||
What a Reality | In Reality | ||
What Will Be |
兄弟馬
近親馬
血統評価:1.0pt
ファミリーとしては祖母トキオリアリティーが4頭の5勝以上馬をだしており成功しているがその牝馬産駒としては、母のウィルパワーが実績、血統ともに唯一の成功事例でトキオリアリティーの本線として今後も期待出来る。兄がOP格以上で父ジャスタウェイの初年度産駒の繁殖牝馬のクオリティを考えると一番可能性を感じる血統かもしれない。
前評判
ノーザンファーム代表の吉田勝己氏もデビュー前に新種牡馬ジャスタウェイ産駒についてのインタビュー時に同馬の事を言及。管理する高野友和師曰く、『馬格もあるし、牝馬なのにカッカせず非常に落ち着いています』と感触の良いコメントを残している。実際、レース映像を見る限りは重賞まで期待出来そうな逸材だろう。祖母トキオリアリティーの繁栄力は末恐ろしいものがある。
馬名の意味
意思+道
母名と父名を掛け合わせた絶妙なネーミング。
同着:プールヴィル 牝3 (秋山真一郎)
3着:ジュランビル 牝3 (松若風馬)
レースタイム:1:22.0(稍重)
レース上がり3ハロン:35.2
勝ち馬上がり3ハロン:34.5&34.7