中日新聞杯直後
2019年12月7日 中日新聞杯 芝2000m 中京競馬場
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発馬もひと息で隣の馬に寄られる不利もあり早々の後方の位置に押し込まれたアイスストーム。鞍上も開き直りすぐに外目へ持ち出すと、道中は淡々と前の隊列を見る様な形でレースを進めて行った。4コーナーでジワッとポジションを押し上げて勢いを付けながら直線に入ると、そこから一気に追い出して加速。外のサトノガーネットと共にグングン伸びて行くと、ゴール前で上位争いの見せ場を演出する内容で3着フィニッシュとなった。勝ち切れはしなかったが、それでも重賞クラスでしっかりと走れる事を証明して見せた。
小倉記念直前
前走の垂水ステークスは、展開が向いたという事を鑑みてもそれ以上にアイスストームの走りは素晴らしかった。道中13~4番手から追走し直線外へ持ち出すと、鞍上が大きなアクションを見せずに勢いだけで一気に先頭へ。そこからGOサインを出された途端に、更に加速して後続を突き放すという一枚格の違うパフォーマンスだった。レース後、武豊騎手自ら小倉記念参戦を陣営に進言する程の逸材である。斤量も恵まれ、ここは一気に突破して秋の大舞台へ飛躍を目指したい。武豊騎手もディープインパクトがあの世に旅立つ時に重賞勝利で送り出してあげたいだろう。
調布特別直後
道中は抑え気味のレース運びで6番手追走となったアイスストーム。ペース云々というよりは、馬との折り合い専念。リズム良く走らせる事を最優先しての前半戦という感じだった。外目を気分良く進めて行くと、絶好の手応えで追い出す武豊騎手。すると、一瞬でトップギアへ入れ馬がギュンと加速する様な伸びを見せる。あっという間に先頭へ立つと、そのまま後続を2馬身以上突き放して圧勝の内容で勝利を飾った。これは上手く行けば重賞まで上がって行ける能力の持ち主だろう。
アイスストーム
祖母ストームソングはアメリカの2歳牝馬女王で、愛セントレジャーを連覇したオーダーオブセントジョージを産んだAnother Stormは母デザートチルの半姉。その他、アイスストームの従姉妹にはフローラステークスを圧勝したミッドサマーフェアがおり、日本でも活躍できる下地は十分過ぎる程に揃った一族である。父ストーミングホーム自体が距離適性の幅広い産駒で、中距離までなら母系の潜在的なスタミナを考えると十分に対応可能だろう。
血統背景
ストーミングホーム | Machiavellian | Mr.Prospector | Raise a Native |
Gold Digger | |||
Coup de Folie | Halo | ||
Raise the Standard | |||
Try to Catch Me | Shareef Dancer | Northern Dancer | |
Sweet Alliance | |||
It's in the Air | Mr.Prospector | ||
A Wind Is Rising | |||
デザートチル | Red Ransom | Roberto | Hail to Reason |
Bramalea | |||
アラビアII | Damascus | ||
Christmas Wind | |||
ストームソング | Summer Squall | Storm Bird | |
Weekend Surprise | |||
Hum Along | Fappiano | ||
Minstress |
兄弟馬
特になし
近親馬
血統評価:1.0pt
ストームソングの一族だが、ファミリーや兄弟に日本実績はないので血統背景からの強調材料はない。
前評判
未勝利、500万下と連勝をするもののその時は逃げての戦績だったアイスストーム。3歳夏の休養を経て馬体も大きくなり復帰してからは、これまでと一転して差しの競馬で一気に開花した模様である。脚質転向後、4戦連続で上がり最速の脚を繰り出しており、キレ味は走る毎に増して来ている。ストーミングホームでも、中距離寄りにシフトした成功例の産駒。
馬名の意味
氷の嵐
ゴドルフィン名義の馬はどんな名前でも走るイメージ。
2着:ラストドラフト 牡3 (O.マーフィー)
3着:アイスストーム 牝4 (吉田隼人)
レースタイム:1:59.2(良)
レース上がり3ハロン:34.5
勝ち馬上がり3ハロン:33.3