きさらぎ賞2019の結果
きさらぎ賞2019の動画
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レース回顧
スタートを決めたランスオブプラーナが単騎先頭の逃げ。午後から降り出した雨の影響か、良馬場発表も実質は少し下が濡れた状態で行われた。前半61秒台の平均ペースも、馬群は縦長。離れた番手で競馬を進めたダノンチェイサーが、直線も楽な手応えであっさり突き抜けると、最後は最後方から伸びたタガノディアマンテに2馬身差を付ける内容で快勝。3着にランスオブプラーナが逃げ粘り高配当を演出した。ヴァンドギャルド、アガラスの人気2頭は雨の馬場に泣いたか。
勝ち馬ダノンチェイサー
2億円ホースが待望の重賞初制覇。折り合いスムーズで、後方に人気勢2頭を従えつつ直線を迎えたダノンチェイサー。逃げ粘るランスオブプラーナを捉えると、最後は手綱を抑える余裕のレース内容だった。本質的にはマイラーだろうが、今日の様な馬場で馬が下を気にする場合だとこなせそうだ。後は2000mでどこまで戦えるかによって、クラシック戦線での評価が変わって来よう。走る馬が高いという訳ではないが、高い馬はやはり走る。
レースを振り返ってのベスト予想
◎ヴァンドギャルド
〇アガラス
▲ダノンチェイサー
△エングレーバー
×メイショウテンゲン
タガノディアマンテ
ランスオブプラーナ
〇アガラス
▲ダノンチェイサー
△エングレーバー
×メイショウテンゲン
タガノディアマンテ
ランスオブプラーナ
馬連:想定5点:×不的中、三連単:想定45点:×不的中
本命対抗はヴァンドギャルド、アガラス、単穴はダノンチェイサーで連下は単勝10倍未満、紐は単勝50倍未満が理想の想定だっただろう。
全着順結果
RR:102.6 ※想定RR:100.8
着順 | 馬番 | 出走馬 | 斤量 | 騎手 | 評価 | タイム(着差) | 本印 | 大川 | 坂入 | 田中 | 今中 | 単勝オッズ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 4 | ダノンチェイサー | 56.0 | 川田 | 112.0 | 1:49.0 | ▲ | ▲ | ▲ | △ | × | 5.4 |
2 | 1 | タガノディアマンテ | 56.0 | 岩田 | 109.0 | 2 | △ | × | △ | △ | - | 35.5 |
3 | 6 | ランスオブプラーナ | 56.0 | 松山 | 109.0 | 1/2 | - | × | - | - | - | 41.0 |
4 | 3 | ヴァンドギャルド | 56.0 | Mデム | 109.0 | ハナ | ◎ | ○ | ◎ | ○ | ◎ | 2.0 |
5 | 8 | メイショウテンゲン | 56.0 | 池添 | 100.0 | 2.1/2 | △ | × | △ | △ | △ | 11.2 |
6 | 5 | コパノマーティン | 56.0 | 和田 | 97.0 | 1.1/4 | - | - | - | - | × | 152.3 |
7 | 7 | アガラス | 56.0 | 戸崎 | 96.0 | 1.1/4 | ○ | ◎ | ○ | ◎ | △ | 3.6 |
8 | 2 | エングレーバー | 56.0 | 藤岡佑 | 90.0 | 2.1/2 | △ | △ | △ | △ | ○ | 6.7 |
危険な人気馬結果 ダノンチェイサー→1着(3人気)
前述にもある様に馬場自体が少し濡れて来始めた結果、馬が脚元を気にする事から走りに力が抜けて折り合いが付きやすくなる。その恩恵を受けたダノンチェイサーが、元の能力もあって重賞初挑戦でも楽々と抜け出して勝利を飾っている。しかし、皐月賞はタフな展開の2000mだけにこなせるかは微妙。
穴馬予想結果 タガノディアマンテ→2着(6人気)
オルフェーヴル産駒という事もあり馬場を気にせず能力全開となったタガノディアマンテ。道中は意外に最後方追走、直線で大外へ出すとグングン加速し見事2に飾った。今後も穴党の存在として警戒していきたい。
配当&本印予想結果
馬連予想 | ③⑦-①②④⑧ 不的中 | ||||
---|---|---|---|---|---|
単勝 | 4 | 540円 | 枠連 | 発売なし | ----- |
複勝 | 4 | 250円 | ワイド | 1-4 | 1,550円 |
1 | 780円 | 4-6 | 1,820円 | ||
6 | 730円 | 1-6 | 3,930円 | ||
馬連 | 1-4 | 7,460円 | 馬単 | 4→1 | 10,790円 |
三連複 | 1-4-6 | 23,670円 | 三連単 | 4→1→6 | 141,960円 |
編集部の回顧
馬場が良馬場とはいえどうなのかなって感じの馬場だったがダノンチェイサーは普通に強かったかなと。ヴァンドギャルド、アガラスがどちらも凡走するとはおもってなかったがこの程度なのかも。タガノディアマンテとランスオブプラーナ×は悪くなかったので残念だが悔いはない。(大川)
ダノンチェイサーが好位から抜け出し見事に勝利した。少頭数とはいえ1800mに戻りどうかとは思っていたが強い競馬だった。だがこの先2000mとなると折り合い次第だと思うが、またクラシック候補に名乗りを上げた一頭である事は確かか。ヴァンドギャルド、アガラスの敗戦は不可解であるがこの頭数で馬券内を外すようだとクラシックではちょっと厳しいか。(坂入)
ただただダノンチェイサーを甘く見積もっていた、反省。とは言え、雨と展開によって助けられた1戦という点も事実。クラシックでは未だ軽視である。ヴァンドギャルド、アガラスに関しては逆に濡れた馬場を苦にした形だが、それでもこちらが思っている程の馬では無さそう。タガノディアマンテに関しては穴気配がプンプンしていただけにせめて馬連だけでも取りたかった。(田中)
勝ったダノンチェイサーは馬の出来が抜群に見えた。揉まれる事なくマイペースで走れて最後の直線で抜け出す気持ち良い競馬が出来た。しかし、レースレベル自体が低かったように思うのでクラシックなどの大舞台では実力は一枚劣るように見える。2着にきたタガノディアマンテは前残りの展開で最後尾から伸びた末脚は凄かった。今回のような人気ではもう買えないと思うが、今後のレースでも注目したい。(今中)
きさらぎ賞2019の予想
◎ヴァンドギャルド
期待されたホープフルステークスは、直線で大きな不利を受けてしまい早々に終わったヴァンドギャルド。それが無ければ2着争いはあったかもしれず、まだまだ同馬の能力は見限れないだろう。ここであっさり勝ち切る様なら一気にクラシックの有力候補へ浮上する。ローテーション的にもこれ以上は使い詰めたくないだけに陣営としても勝負を懸けて来ている筈だ。
○アガラス
実質、前走の東京スポーツ杯2歳ステークスでは直線で不利を受けながらも、ヴァンドギャルドを差し切って2着に入っているアガラス。まともに走っていればニシノデイジーすらかわしていただろう。そこからGⅠを使わずきさらぎ賞に駒を進めて来た訳だが、ゆったりとしたローテーションには好感が持てる。馬っぷりならここでも1番の存在で、圧勝の部類まであって良い。
▲ダノンチェイサー
新馬こそ負けたものの、その後は順当に勝ち星を重ねて来たダノンチェイサー。さすが億超えの馬だけあって、持っている潜在能力はケタ違いのものがある。但し、全4走を見ても距離延長は余り好ましくない材料。アガラス、ヴァンドギャルド相手に正攻法の競馬でどこまで食らいつけるかが注目だろう。
出馬表&レーティング&予想オッズ
想定RR:100.8
アガラスとヴァンドギャルドの再戦組がやはりいちばんレベルが高そう。そこにダノンチェイサーが通用するかどうかが中心だろう。頭数すくないが本数必要になるレースで見学を推奨する。
馬番 | 出走馬 | 斤量 | 騎手 | 評価 | 本印 | 大川 | 坂入 | 田中 | 今中 | 予想オッズ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | タガノディアマンテ | 56.0 | 岩田 | 94.0 | △ | × | △ | △ | - | 59.5 |
2 | エングレーバー | 56.0 | 藤岡佑 | 103.0 | △ | △ | △ | △ | ○ | 6.1 |
3 | ヴァンドギャルド | 56.0 | Mデム | 109.0 | ◎ | ○ | ◎ | ○ | ◎ | 2.3 |
4 | ダノンチェイサー | 56.0 | 川田 | 106.0 | ▲ | ▲ | ▲ | △ | × | 2.8 |
5 | コパノマーティン | 56.0 | 和田 | 90.0 | - | - | - | - | × | 45.6 |
6 | ランスオブプラーナ | 56.0 | 松山 | 97.0 | - | × | - | - | - | 103.1 |
7 | アガラス | 56.0 | 戸崎 | 109.0 | ○ | ◎ | ○ | ◎ | △ | 4.0 |
8 | メイショウテンゲン | 56.0 | 池添 | 100.0 | △ | × | △ | △ | △ | 9.6 |
危険な人気馬 ダノンチェイサー(想定3人気)
前述にもある様に、ベストはマイルであろうダノンチェイサー。3歳の現状でそうなら本質的には短距離タイプという事か。未勝利で1800mは勝利しているが、クラスが上がればそれもまた別の話。直線脚が上がって惨敗するシーンも想定しておかねばなるまい。
穴馬予想 タガノディアマンテ(想定7人気)
新馬戦ではメイショウテンゲンから0秒2差の4着だったタガノディアマンテ。その後、折返しの未勝利をあっさり勝ち上がると、続くエリカ賞は3着。前々で流れに乗って先行から粘り込むスタイルでどこまで戦えるかだ。血統背景含め、ここで通用してもおかしくない下地は揃っているだろう。
編集部の見解
本命対抗はアガラスとヴァンドギャルド。直接対決の印象からするとアガラスかな程度で両方ここでは上位かと。単穴にダノンチェイサーをいれたが正直未知数。連下にはエングレーバー。前走相手が強かったがこの馬が結果強いというわけではなく展開な気がするのでよく考えてこのあたり。(大川)
本命はヴァンドギャルド。前走のホープフルSでは直線での大きな不利が痛かった。直線外に回していたら違う結果になっていたかもしれないと思うともったいないレースだった。今回は少頭数のうえ京都芝外回りコースはディープ産駒の庭と言ってもいいくらい相性がいい。クラシックに向けて賞金を加算したいところ。対抗は東スポ杯2歳ステークス2着のアガラス。ニシノデイジーとタイム差なしの2着ならば評価できる。戦ってきた相手を考えるとここも上位争い。以下、再度1800mで勝負に来たダノンチェイサーやメイショウテンゲン、タガノディアマンテ、エングレーバーなどが続く。(坂入)
まともならアガラスの突き抜けまで。ヴァンドギャルドは入れ込みなど、当日のテンション次第で印を落としたくなる場合もあるので対抗にしておく。いずにせよこの2頭が力的に抜けており、その他は展開が紛れた時に浮上する程度の見方で良いだろう。(田中)
◎ヴァンドギャルド、少頭数でこのメンバーなら連対は固いだろう。ミルコへの乗り替わりもプラス。ここを勝ってクラシックを目指したい。○エングレーバー、中内田厩舎の馬が今年はずっと好調で芝のレースに限っては連対すら外していない。ここも十分に仕上げて臨んでくるはず。(今中)
父馬:ディープインパクト
母馬:サミター
母父:ロックオブジブラルタル
所属:池江泰寿厩舎(栗東)
生産:ノーザンファーム
馬主:ダノックス
通算成績:5戦3勝(3-1-0-1)
主な戦績:きさらぎ賞など