きさらぎ賞2018の結果
きさらぎ賞2018の動画
via www.youtube.com
レース回顧
発馬後、誰も先手を主張せず内枠のサトノフェイバーが自然と逃げる形に。明らかなスローペースで流れる中、1番人気ダノンマジェスティは終始引っ掛かる仕草で追走。新馬戦での荒々しいレースぶりがここでも顔を覗かせた。それを横目に道中、スーッと後方から上がって行ったグローリーヴェイズが楽な流れで番手まで取り付ける。つられる様に人気どころのカツジやレッドレオンも前目に進出、4コーナーで一気にペースが上がると各馬バラけて直線コースへ。ダノンマジェスティは大きく外に膨らみ戦線離脱。先頭争いは前のサトノフェイバーとグローリーヴェイズに絞られ、最後まで目の離せない一進一退の攻防でゴールに同入した。僅かにハナ差振り切ったサトノフェイバーが、新馬からの参戦で見事重賞ウィナーへと輝いた。グローリーヴェイズもデムーロマジック炸裂といった印象か。2馬身半離れた3着にラセットが入るも、レースレベル自体に疑問符が付く内容で恐らくクラシックには直結しないメンバー構成だったのではないだろうか。5着カツジに関しては大きな馬体増が敗退の要因と見る。
勝ち馬サトノフェイバー
1月のデビュー戦を快勝、そのままの勢いできさらぎ賞も逃げ切り一気にタイトルホルダーとなったサトノフェイバー。3歳馬らしからぬ大きな馬体で見栄え良く、走る姿も完歩が広く雄大なフットワーク。明らかに距離が延びて良さそうな1頭で、まだまだ底を見せていない面からもダービーまでにどこまで成長しているかが活躍のキーポイントだろう。きさらぎ賞はタイムやラップ、展開を見ても重賞とは言えレベルの低い1戦と判断。本番で戦うには更にもう一段階上のギアで勝負しなくてはならない。
レースを振り返ってのベスト予想
◎グローリーヴェイズ
◯カツジ
▲ダノンマジェスティ
サトノフェイバー
×ラセット
オーデットエール
レッドレオン
◯カツジ
▲ダノンマジェスティ
サトノフェイバー
×ラセット
オーデットエール
レッドレオン
馬連:想定5点:◯勝利、三連単:想定60点:◯勝利
本命は、前走条件戦を出遅れて実績馬相手に2着で3着以下を引き離していたグローリーヴェイズ。対抗は、一応重賞実績を考慮してカツジ。新馬のパフォーマンスが高かったが1戦1勝なので単穴としてダノンマジェスティとサトノフェイバーの4頭BOX。紐想定を単勝40倍以下あたりで想定するのが理想だっただろう。
全着順結果
RR:98.1 ※想定RR:98.1
着順 | 馬番 | 出走馬 | 斤量 | 騎手 | 評価 | タイム(着差) | 本印 | 田中 | 清水 | 大川 | 結城 | 単勝オッズ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 3 | サトノフェイバー | 56.0 | 古川 | 103.0 | 1:48.8 | △ | × | △ | × | ▲ | 6.9 |
2 | 8 | グローリーヴェイズ | 56.0 | Mデム | 103.0 | ハナ | ▲ | ▲ | ◎ | △ | ◯ | 3.4 |
3 | 4 | ラセット | 56.0 | 藤岡佑 | 100.0 | 2.1/2 | - | - | - | - | ▲ | 12.8 |
4 | 5 | レッドレオン | 56.0 | 岩田 | 100.0 | 3/4 | △ | × | △ | △ | △ | 36.4 |
5 | 10 | カツジ | 56.0 | 松山 | 97.0 | 1.3/4 | ◎ | ◎ | △ | ◯ | ◎ | 5.0 |
6 | 1 | スラッシュメタル | 56.0 | 中谷 | 96.5 | 1.3/4 | - | △ | - | - | - | 81.6 |
7 | 2 | スーサンドン | 56.0 | 川島 | 94.0 | 3/4 | - | - | - | - | - | 235.3 |
8 | 7 | オーデットエール | 56.0 | 北村友 | 94.0 | クビ | △ | △ | - | × | △ | 30.1 |
9 | 9 | ダノンマジェスティ | 56.0 | 松若 | 95.0 | 1.1/4 | ◯ | ◯ | ◯ | ◎ | △ | 2.2 |
10 | 6 | ニホンピロタイド | 56.0 | 幸 | 90.0 | 大差 | - | - | - | × | - | 46.7 |
配当&本印予想結果
馬連予想 | ⑨⑩-③⑤⑦⑧ 不的中 | ||||
---|---|---|---|---|---|
単勝 | 3 | 690円 | 枠連 | 3-7 | 1,250円 |
複勝 | 3 | 190円 | ワイド | 3-8 | 460円 |
8 | 140円 | 3-4 | 920円 | ||
4 | 250円 | 4-8 | 570円 | ||
馬連 | 3-8 | 1,440円 | 馬単 | 3→8 | 3,110円 |
三連複 | 3-4-8 | 3,750円 | 三連単 | 3→8→4 | 23,040円 |
危険な人気馬結果 ダノンマジェスティ→9着(1人気)
まさに暴走機関車。2戦目でより歯止めが効かなくなって道中はずっとハミを噛みっ放し、4コーナーでも上手く回れずに外へ大きく膨れてジ・エンドといったレース内容だった。戦前の目論見通り、テン乗りの松若騎手では御し切れず沈んだ模様。気性面の成長なくして今後の活躍は見込めないだろう。
穴馬予想結果 スラッシュメタル→6着(9人気)
スタートで立ち遅れて万事休す。せっかくの内枠も発馬を決められなければ何の意味も無い。そこからM.デムーロ騎手の様に動いて行く訳でも無く、道中は後方ままの競馬。4コーナーでも大外をぶん回して流れ込む、至って工夫の無いレース運びだった。こういった展開利での穴を期待する場合、やはり騎手の腕もしっかりと加味しておきたいところ。
編集部の回顧
本命カツジは実績から問題無し、今回の最大のミスは対抗と単穴のミステイクだったと言える。完全にダノンマジェスティが単穴でグローリーヴェイズが対抗のレース。しかしながら、それでもサトノフェイバーが勝ち切るとは到底思えなかったので的中は遠い遠いところにあった。どの馬にも見どころの無い1戦で、唯一グローリーヴェイズだけが無理な競馬で結果を残したという点のみである。(田中)
サトノフェイバーの頭は予想できませんでした。これでは完敗です。せっかく自分の予想をこうやって載せていただけているのに今週も当てることはできず、昨年終わりの2か月間の好調さはすっかり影をひそめてしまいなんとも情けない結果になっております。グローリーヴェイズ、ゴール前の1Fの足にやはり強さの片鱗を感じるのですが。成長して、安定した競馬ができるようになった姿を是非見てみたいものです。(清水)
う~ん。サトノフェイバー1着は想定できないし実際強いとおもわないのでレースレベル自体が低いと判断する。ダノンマジェスティは全く折り合ってなかったとはいえこの相手に負けるようであればクラシック上位の地力はなさそうで残念。(大川)
1,3着と▲が頑張ってくれたことで予想的中。1勝馬の中でサトノフェイバーを上位に見立てることができたのが勝因。後はいかに点数を絞り込んでいけるか。(結城)
きさらぎ賞2018の予想
◎カツジ
ジャンダルムがホープフルステークスで好走した様に、前走のデイリー杯2歳ステークス2着は価値が高い。というよりも、今回のメンバーで実績があるのはカツジしかいない時点で本命に挙げておくべきだろう。自在性、天候不問などを考えても1番安定して走れる事が何より信頼に足るところ。
◯ダノンマジェスティ
皐月賞馬アルアインの全弟ダノンマジェスティ。その名に恥じぬ内容で新馬戦を圧勝し、兄弟によるクラシック制覇も夢ではない好素材だ。デビュー戦で真っ直ぐまともに走っていない状態で上がり33秒0は驚異的とも言えるが、まだ1戦だけでは何とも判断しがたいのも事実。ここは対抗に留めて先ずは2戦目のレースぶりを確認したい。
▲グローリーヴェイズ
新馬戦は逃げて楽勝、続くこうやまき賞では最速の上がりで差して来てカフジバンガードの2着とレースに幅があるグローリーヴェイズ。展開の読みにくい3歳春の重賞においてこの器用さは大きな武器の1つだ。何より、M.デムーロ騎手が騎乗するという段階で注意が必要だろう。単穴候補にはピッタリの1頭。
出馬表&レーティング&予想オッズ
想定RR:98.1
実績としてはカツジ以外は実績がないと言えるだろう。あとは同じディープインパクト産駒の3頭との力比べとなるがその中でも新馬のパフォーマンスがよかったダノンマジェスティに特に注目もこのレースの結果次第でという感じなので見学レースでよさそう。
馬番 | 出走馬 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 評価 | 本印 | 田中 | 清水 | 大川 | 結城 | 予想オッズ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | スラッシュメタル | 牡3 | 56.0 | 中谷 | 90.0 | - | △ | - | - | - | 73.7 |
2 | スーサンドン | 牡3 | 56.0 | 川島 | 90.0 | - | - | - | - | - | 277.0 |
3 | サトノフェイバー | 牡3 | 56.0 | 古川 | 94.0 | △ | × | △ | × | ▲ | 12.0 |
4 | ラセット | 牡3 | 56.0 | 藤岡佑 | 90.0 | - | - | - | - | ▲ | 22.3 |
5 | レッドレオン | 牡3 | 56.0 | 岩田 | 100.0 | △ | × | △ | △ | △ | 11.5 |
6 | ニホンピロタイド | 牡3 | 56.0 | 幸 | 94.0 | - | - | - | × | - | 45.1 |
7 | オーデットエール | 牡3 | 56.0 | 北村友 | 94.0 | △ | △ | - | × | △ | 22.5 |
8 | グローリーヴェイズ | 牡3 | 56.0 | Mデム | 100.0 | ▲ | ▲ | ◎ | △ | ◯ | 2.8 |
9 | ダノンマジェスティ | 牡3 | 56.0 | 松若 | 109.0 | ◯ | ◯ | ◯ | ◎ | △ | 2.4 |
10 | カツジ | 牡3 | 56.0 | 松山 | 106.0 | ◎ | ◎ | △ | ◯ | ◎ | 3.6 |
危険な人気馬 ダノンマジェスティ(想定1番人気)
血統、勝ちっぷりからして当然ながら大本命となるダノンマジェスティ。しかし、新馬戦で見せた口向きの悪さはかなりのもの。能力に比例した暴走の可能性も非常に高く、特に2戦目で初騎乗の松若騎手がどこまで制御出来るかに賭けるのはリスクが伴う。
穴馬予想 スラッシュメタル(想定9番人気)
京成杯では後方待機策から末を伸ばして0秒7差の8着。今回のメンバーなら物差し的に3着以内に入れる余地は十分ではないだろうか。内枠からすんなりと先手を取って早め抜け出しの競馬をすれば案外上位争いも可能と判断する。
編集部の見解
単純な実績判断で本命はカツジ。対抗ダノンマジェスティのレースぶりの荒さにいきなりの信用はおけない。それならデムーロマジックを期待しての単穴グローリーヴェイズに妙味を感じる。少頭数だが意外に高配当が出るかもしれないレース。(田中)
◎はグローリーヴェイズ。新馬戦は好スタート、前走は出遅れて直線怒涛の追い上げと、粗削りですが強さが垣間見られる内容でした。〇のダノンマジェスティはもちろん、デイリー杯で後のG12着馬と0秒2と差のない△のカツジなどこの面子でどんな競馬をしてくれるのか、この馬が出てくるとこの春はどうなるんでしょうか。役者がそろいすぎ!でもファンとしてはたまらないですね。そうなるようにここは期待大です。(清水)
本命は、新馬のパフォーマンスがかなりよかったダノンマジェスティ。対抗は、カツジ。この2頭で1着想定は十分と判断して、残りはパフォーマンス評価順にフォーメーション想定。(大川)
本命はデイリー杯2歳S2着馬のカツジ。レースセンスがよくパワーもあるタイプで仕上がりもいい。好勝負。対抗グローリーヴェイズ。小柄だけに関西遠征が課題も抜群の瞬発力を持つ。単穴にサトノフェイバーとラセット。前者は新馬戦を逃げて後続を難なく突き放し、後者は芝に替わって連を外しておらず前走時計も優秀。頭数は少ないが難解で見応えのあるレース。(結城)
父馬:ゼンノロブロイ
母馬:ヴィヴァシャスヴィヴィアン
母父:Distorted Humor
所属:南井克巳厩舎(栗東)
生産:フジワラファーム
馬主:サトミホースカンパニー
通算成績:2戦2勝(2-0-0-0)
主な戦績:きさらぎ賞など