2016年8月9日 更新

遂に社台グループがリーチザクラウンの権利を半分購入へ

今年の新種牡馬リーディング1位と躍進を続けているリーチザクラウン。その動きを受け、大手・社台グループが本馬の権利を半分購入した事が判明した。今後は、社台スタリオンステーションで繁用され種牡馬生活を続けて行く予定との事。

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リーチザクラウン

リーチザクラウン

父馬:スペシャルウィーク
母馬:クラウンピース
母父:Seattle Slew
所属:杉浦宏昭(美浦)
生産:社台ファーム(千歳市)
馬主:西山茂行

通算成績:26戦4勝(4-4-1-17)
主な勝鞍:きさらぎ賞、マイラーズCなど
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新種牡馬リーディングを爆走

①リーチザクラウン 5勝 10頭(出走回数:16) ※種付け料:20万円

②アイルハヴアナザー 4勝 31頭(出走回数:54) ※種付け料:320万円

②ルーラーシップ 4勝 16頭(出走回数:22) ※種付け料:300万円

④ディープブリランテ 3勝 14頭(出走回数:25) ※種付け料:100万円

⑤キングズベスト 2勝 18頭(出走回数:32) ※種付け料:250万円

※勝利数のみを基準とする(8月7日現在)

上記を御覧あれ。

如何にリーチザクラウンのコストパフォーマンスが素晴らしいかお分かりだろうか。何と出走頭数の半分が既に勝ち上がっており、しかも他の種牡馬とはその種付け料が雲泥の差だ。これは、リーチザクラウン以外は大手牧場で繁用されておりその格の違いから。

その為、リーチザクラウンは産駒数も少なく、当然ながら繁殖牝馬の質もその他に比べるとかなり低レベルの中でのこの活躍…この現象はもはや“驚異的”としか形容出来ないのである。

急遽、社台グループが権利を半分購入

社台ファーム代表・吉田照哉氏

社台ファーム代表・吉田照哉氏

社台グループ創始者・故吉田善哉氏の長男。

弟にノーザンファーム代表の次男・吉田勝己、追分ファーム代表の三男・吉田晴哉がいる。更に、馬主である母・吉田和子、妻の吉田千津、息子の吉田哲哉は社台レースホース代表という、それらの中枢を担う日本馬産業界のドンである。
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「ニシノ」の冠名でお馴染みの西山茂行氏(中)

「ニシノ」の冠名でお馴染みの西山茂行氏(中)

4日、リーチザクラウンの全所有権を保持していた西山茂行氏のブログにて、社台グループに権利の半分を譲渡したという事が報告された。

これで、今年の10月1日からの繁養先がアロースタッドから社台スタリオンステーションに移る事となる。

具体的な譲渡額は不明だが…かなりの大金が支払われたのではないだろうか。社台での生産ラインに組み込まれた以上種付け料が上がるのは間違いないが、その額にそれぞれの思惑が反映されるのであろう。
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本来ならGⅠ勝ちもなく、重賞2勝レベルでは種牡馬入りすら難しい。しかし、そこのハードルをクリア出来たのは西山茂行氏の尽力の賜であった。馬産業界における豊富な人脈を駆使し、何とかその血を残すべく奔走した西山氏の粘り勝ちではないだろうか。

果たして、氏が「リーチザクラウンの仔は走る!!」という確信があったかは定かではないが、結果としてこのパフォーマンスを発揮出来ているのは優秀な繁栄力の証拠である。これだけの数字を残している以上、社台グループが動かない訳はない。

異例の「スピード出世」

社台スタリオンステーション

社台スタリオンステーション

この秋からリーチザクラウンが住む事となる社台スタリオンステーション。

数々の名馬を生み出した日本競馬の核とも言うべき聖地である。

現在、種牡馬はディープインパクト・キングカメハメハ・クロフネ・ダイワメジャー・シンボリクリスエス・キンシャサノキセキ・メイショウサムソン…数え上げれば枚挙に暇がない。
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人間で言えば、どこぞの中小企業にバイトから入って中途採用で就職が決まり、入社1年目に大きなプロジョクトを成功させ一流商社からヘッドハンティングされた様なもの。

この出世の仕方は異常である。しかも、来年からは更に高レベルの肌馬が軒並み用意され、リーチザクラウンとしてはまさにハーレム状態。それらの子どもたちは2018年に生まれ翌々年にデビューする運びとなる。

リーチザクラウンの本当の勝負は2020年という事になる訳だ。

スペシャルウィークの後継者

スペシャルウィーク

スペシャルウィーク

父馬:サンデーサイレンス
母馬:キャンペーンガール
母父:マルゼンスキー
所属:白井寿昭(栗東)
生産:日高太陽牧場(門別町)
馬主:臼田浩義

通算成績:17戦10勝(10-4-2-1)
主な勝鞍:日本ダービー、天皇賞春・秋、ジャパンカップなど
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種牡馬としても一応の成功を収めたスペシャルウィークではあったが、その代表産駒はブエナビスタやシーザリオなど牝馬に集中していた。意外にも、牡馬でのGⅠ級は現役のトーホウジャッカルが初めてであり、今回のリーチザクラウンの出現はスペシャルウィーク、ひいてはシラオキ系の繁栄に凄まじく貢献していると言えよう。

本当にありがとう、リーチザクラウン。そして、西山茂行氏。

まとめ

マニアックなファンの方ならお分かりかと思うが、リーチザクラウンは現役中に最初の馬主・臼田氏から西山氏に売り払われています。そして、その後任の西山氏が引退後の活躍を見込んで何とか種牡馬入りさせたという経緯。

これが、もし臼田氏の所有のままだったり、他の馬主が買い取っていたりすれば今の状況はなかったかも知れません。まさに運命的な引き合わせです。そういう意味でも、現役中は不運の多かったリーチザクラウンも余生ではバカツキしている事になりますね。

馬も人間も、「生き続けていれば良い事は絶対に起こる」っていうメッセージでしょうかw

何はともあれ、リーチザクラウンの今後の大躍進にも期待大。引き続き要チェックです。
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