2017年2月11日 更新

スペシャルウィークが種牡馬を引退...ブエナビスタやシーザリオを輩出

ブエナビスタやシーザリオといった歴史的名牝をはじめ、菊花賞馬トーホウジャッカルなど多くの活躍馬を輩出したスペシャルウィークが種牡馬を引退した。今後は生まれ故郷である日高大洋牧場で余生を過ごす。

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現役時代にGⅠ4勝を挙げ、2000年から種牡馬として活動していたスペシャルウィークが、17年間の種牡馬生活に幕を下ろすことになった。今年で22歳を迎えたスペシャルウィークは今後、生まれ故郷である北海道・日高大洋牧場で余生を過ごすことになる。
スペシャルウィーク

スペシャルウィーク

父:サンデーサイレンス
母:キャンペンガール
母父:マルゼンスキー
調教師:白井寿昭(栗東)
馬主:臼田浩義
生産者:日高大洋牧場
通算成績:17戦10勝(10-4-2-1)
スペシャルウィークは名種牡馬サンデーサイレンスの直子で、現役時代は1998年の日本ダービー、1999年の天皇賞(春)、天皇賞(秋)、有馬記念とGⅠ4勝を挙げた。特に日本ダービーでは、デビューからコンビを組んできた武豊騎手に念願のダービージョッキーの勲章をもたらした。同世代には、エルコンドルパサー、グラスワンダー、セイウンスカイなどの名馬がおり、今もなお「最強世代」と呼ばれている。
1998年の有馬記念を最後に現役を引退したスペシャルウィークは、翌年から社台スタリオンステーションで種牡馬入りし、2013年からはレックススタッドでの繋養されていた。
~レックススタッド岡田牧雄社長~
馬は元気なのですが、受胎率があまりよくなく、昨シーズンにシンジケートが解散した以降もいろいろ検討を重ねてきた結果、高齢ということもあり、引退することになりました。以前から種牡馬を引退する際は面倒を見たいと生産者の日高大洋牧場様からいわれていたので、退厩することになりました。元気な状態でお返しすることができてよかったです。

歴史的名牝&美しき菊花賞馬を輩出

◆ブエナビスタ

ブエナビスタ

ブエナビスタ

父:スペシャルウィーク
母:ビワハイジ
母父:Caerleon
調教師:松田博資(栗東)
馬主:サンデーレーシング
生産者:ノーザンファーム
通算成績:23戦9勝
主な勝鞍:11'ジャパンカップなどGⅠ6勝
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スペシャルウィークの最高傑作と言えば間違いなく女傑ブエナビスタだろう。現役時代は牝馬二冠制覇をはじめ、天皇賞(秋)、ジャパンカップでの強力牡馬を蹴散らす男勝りな走りで多くのファンを魅了した。また、2010年には最優秀4歳以上牝馬に選出されるとともに牝馬では史上4頭目となる年度代表馬にも輝くなど、近年の牝馬時代を支えた名牝だった。現在は繁殖牝馬として第二の馬生を歩んでおり、母を超えるスーパーホースの誕生が待たれる。

◆シーザリオ

シーザリオ

シーザリオ

父:スペシャルウィーク
母:キロフプリミエール
母父:Sadler's Wells
調教師:角居勝彦(栗東)
馬主:キャロットファーム
生産者:ノーザンファーム
通算成績:6戦5勝
主な勝鞍:05'優駿牝馬などGⅠ2勝
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スペシャルウィークが輩出した名牝のもう一頭は、日米オークスを制したシーザリオ。その米オークスでの実況アナウンサーが「ジャパニーズスーパースターシーザリオ~~~!!」と大絶叫した様子が日本でも大きな話題になった。かつて主戦を務めた福永祐一騎手は「僕が乗った中での最強牝馬。それも群を抜いていた」と賛辞を惜しまず、彼女も歴代の名牝に肩を並べたと言っても良いだろう。現在は繁殖牝馬として馬生を歩んでおり、すでにエピファネイア、リオンディーズのGⅠ馬が誕生している。今後は世界で活躍できる産駒を送り出してほしい。

◆トーホウジャッカル

トーホウジャッカル

トーホウジャッカル

父:スペシャルウィーク
母:トーホウガイア
母父:Unbridled's Song
調教師:谷潔(栗東)
馬主:東豊物産
生産者:竹島幸治
通算成績:13戦3勝
主な勝鞍:14'菊花賞
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スペシャルウィークを語る上で、”奇跡の馬”トーホウジャッカルの存在は欠かせない。
東日本大震災が発生した2011年3月11日に鮮やかな栗毛に金色のたてがみのという姿で誕生したトーホウジャッカルはここから過酷な試練を強いられることになる。牧場で鍛え上げられ、デビュー間近の2歳夏に重度の腸炎を患い、生死をさまよったトーホウジャッカルはデビューすら危ぶまれた。それでもスタッフの尽力によって奇跡的に一命を取り止め、3歳時の5月にようやくデビューを果たすと、そこから僅か149日でGⅠ制覇を遂げた。この逆境を乗り越える鋼の精神力はきっと父であるスペシャルウィーク譲りなのだろう。これからはスペシャルウィークの後継者として偉大な血を引き継いでいってもらいたい。

まとめ

天才・武豊騎手にダービー制覇をもたらすなど記憶にも記録にも残った名馬スペシャルウィーク。種牡馬としての役目を全うした今、これからは自然豊かな北海道の草原を思いっきり走り回ってもらいたい。

今後はスペシャルウィークの直子であるトーホウジャッカルやリーチザクラウンがその偉大な血を広めていってくれるはずだし、その産駒たちにはおじいちゃんを超える活躍を期待したい。

長い間お疲れ様でした....これからも末長くお元気で!!!!!
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BRIAN BRIAN