2017年3月14日 更新

藤田伸二が復帰!?ホッカイドウ競馬で第二の騎手人生へ

2015年の9月に突如引退を発表した元JRA騎手の藤田伸二が地方のホッカイドウ競馬で復帰を果たす事が分かった。中央でGⅠを17勝、フェアプレー賞も幾度と受賞した名ジョッキーがその沈黙の時を経てまた表舞台に姿を現す。

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伝説の漢、藤田伸二

藤田伸二

藤田伸二

生年月日:1972年02月27日
身長体重:158cm/50kg
血液星座:O型/魚座
初免許年:1991年
出身所属:北海道/引退

主な騎乗馬:フサイチコンコルド、ヒルノダムール、トランセンド、シルクジャスティス、シルクプリマドンナ、タケノベルベット、マサラッキ、ローレルゲレイロなど
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元祖お騒がせ男の藤田伸二が何と地方のホッカイドウ競馬で再デビューする事になりそうだ。

一昨年の夏競馬で騎手人生に突然終止符を打ち競馬ファンの度肝を抜いた彼だが、まだその騎手に対する想いの熱は冷めていなかった様だ。引退後は札幌でバーを営んでいた様だが、その傍らで競馬番組出演やファンに対するコメントなどをメルマガで配信するなど間接的には競馬に関わっていたとされる。

現役中にも『騎手の一分』と言う著書を出し、競馬界の裏話や騎手の名前を実際に挙げて批判したりするなど破天荒な一面も併せ持つ非常にキャラクターの濃い騎手である。

フェアプレー賞の常連

その派手な見た目とは裏腹に、競馬の騎乗に関しては実にクールでクレバー。

特に『フェアプレー賞』と言う年間30勝を上げている騎手の中から制裁点数が10点以下だった騎手に贈られる賞では、何とこれまでの騎手最多となる計18回も受賞を果たしている。あの名手・河内洋元騎手(現調教師)が通算で12回と言う事からも、如何に藤田元騎手が安全な騎乗を心掛けていたかがうかがい知れるのである。出身が北海道の新冠で、小さい頃から馬がすぐ近くにいる環境だった事も馬の扱いに長けていた要因のひとつではないだろうか。

その他の偉大な功績としてJRA全10場重賞制覇が挙げられる。

ホッカイドウ競馬で再出発

ホッカイドウ競馬

ホッカイドウ競馬

北海道が主催する地方競馬の総称。

以前は“道営競馬”と呼ばれ、各地の競馬場をシーズン毎に転戦する巡業スタイルで運営されていた。しかし赤字経営が続き規模は縮小されて行く中、現在は門別競馬場のみにて全日程が開催されている。2009年からナイター競走を開始。
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中央競馬を引退した時に発表した自身のコメントの中で、騎手エージェントが蔓延したせいで生まれる騎乗馬の偏りが競馬界を去る主な理由のひとつとしていた藤田元騎手。

地方競馬にはその様な制度は無く(実際はそれに近いものがあるかもしれないが…)、伸び伸びと馬に乗る事を楽しめる環境に居られる事が彼の本望なのだろう。前述にもあるが現在は札幌でバーを経営するなどし、地元で余生を過ごしたい想いは伝わって来る。その中でまた騎手人生を歩むと言う事を考えた時に、ホッカイドウ競馬が自分のライフスタイルに最も適した選択肢だったのではと推測される。

ちなみに中央での騎手免許は既に返上しており、また新たに地方競馬の新規騎手免許を受験して合格後に発行される。最終的な合否は日程上今年の11月と言うのが通例の流れであり、上手く行けば最短で年末のデビューとなりそうだ。

引退時のメッセージ

9月6日札幌競馬最終日にて騎手人生25年間に終止符を打つことに決めました。数年前からエージェント制度の強調により、騎手の腕など関係なく成績に偏りが生じて地方や外国人ジョッキー主体の流れが強くなりました。そうすると一生懸命に調教を頑張っている連中の活躍の場もなくなり、乗るチャンスも減り昔のように ピリピリとして切磋琢磨な勝負の世界には程遠い環境になっているのが事実であります。エージェントによりリーディングの順番が年頭から決まっているような世界。何が面白いのか?
2、3年前から疑問を抱くようになり、競馬に対するモチベーションが無くなっていました。ですが私を応援してくれていた少数のオーナーさんのお陰で今日まで乗り続けてきましたが、これからダラダラ続けてもファンの皆様に落ちぶれたと思われるのも不甲斐ないし、いつまでも競馬会にしがみつきたくないのが本音です。騎手になって良い事、悪い事と沢山ありました。競馬会にも迷惑かけました。だから引退する時はサッと居なくなるつもりで決めてました。早いうちに発表してしまうと1000勝以上してる私は引退式を行わなければならないと思ったし、正直、私の性分じゃありません。競馬会に一切未練はありませんし、今後は時間に振り回されず自分の好きな事をして生きて行こうと思ってます。
今まで沢山のファンの皆様に応援して頂いたことは私の財産でもあり感謝の気持ちで一杯です。また違う形で恩返ししたいと思ってますので、どこかで逢いましょう。
最後になりますが、静かに引退する事は俺らしいでしょ。
本当に25年間、有り難うございました。
藤田伸二
上記の様な声文を持ってJRAの騎手引退に至る動機を包み隠さず綴っている。

これまでの功績を考えれば、例えリーディング争いに加われなくともそこそこの有力な馬は彼の元へも集まっていただろう。ただ、彼は自分自身の事だけではなく競馬に携わる関係者全ての立場を考えて事の重大さを憂いているのがよく分かる。それだけ競馬に対する真摯な気持ちがあり、騎手と言ういち社会人のポジションを真面目に全うしようとしていたのだろう。

それ故に辞める時も『競馬会に一切未練はありません』と記しているが、“競馬”自体にはたくさんの未練があった様だ。文末にも『また違う形で恩返ししたい』とあり、本人の中でその違うステージがもしかすると地方競馬だったのかもしれない。

まとめ

以上、藤田伸二元騎手の復帰に関する記事のまとめでした。

その風貌のせいで人からよく誤解を招いていましたが、騎手としての腕前と姿勢は本当に誰もが賞賛すべきレベルの職人だったと思います。フサイチコンコルドのデビューから3戦目での日本ダービー制覇も彼が騎乗していなければ成し得なかった筈でしょうし、数々の大舞台でも人気に臆する事なく勝負の騎乗が出来る数少ない一人でしたね。

ホッカイドウ競馬での騎乗はリアルタイムで観る機会が少なく余り実感も湧いて来ないかもしれませんが、いつか所属の馬で中央のGⅠに参戦してくれる事を楽しみにしております。

頑張って下さい、藤田伸二さん!!
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