2017年4月12日 更新

桜花賞レーヌミノルで本田優調教師がGⅠ初Vのドラマ

競馬は決してギャンブルではない。勿論、賭博行為があるのは事実だが、それだけでは片付けられない人と馬のドラマや血統のロマン、果ては奇跡の様なストーリーが生まれる事もしばしば。先の桜花賞でもそんなシーンが垣間見れたのだ。

先ずは桜花賞の映像を

2017年04月09日 桜花賞 芝1600m 阪神競馬場

1着:レーヌミノル (池添謙一) 
2着:リスグラシュー (武豊)
3着:ソウルスターリング (C.ルメール)
4着:カラクレナイ (田辺裕信)
5着:アエロリット (横山典弘)

本田優調教師が初GⅠ制覇

本田優調教師が桜花賞を騎手&調教師でW制覇

本田優調教師が桜花賞を騎手&調教師でW制覇

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本田優氏と言えば、テイエムオーシャンで2001年の桜花賞を制する他、カワカミプリンセスなどの名牝に騎乗した職人肌のジョッキーです。2007年の調教師開業以降なかなかビッグタイトルに恵まれず苦悩の日々を過ごした様ですが、今回の桜花賞で念願のGⅠをゲット。この勝利で史上4人目となる騎手&調教師での同タイトル獲得となりましたが、やはり本田氏は牝馬を扱わせると抜群に上手い。人と馬の相性ってやっぱりあるんでしょうね。

桜花賞のレース後にもこんなひと幕が

レーヌミノルに寄り添い愛馬を労う中井助手

レーヌミノルに寄り添い愛馬を労う中井助手

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ダメですね、既にこの画だけで目頭が熱くなって来ておりますw

担当する馬がGⅠを勝つのは誰だって嬉しい事。人によっては涙を流す方もいらっしゃるでしょう。でも、この中井助手にはこれまでの色んなストーリーがあるからこその、このレーヌミノルに対して気持ちのこもった寄り添い方なんですよね。それは以下の様な内容です。

以前に担当したフミノイマージンの事故

フミノイマージン 牝

フミノイマージン 牝

父馬:マンハッタンカフェ
母馬:シンコーイマージン
母父:Dixieland Band
所属:本田優厩舎(栗東)
生産:シンコーファーム(日高町)
馬主:谷二

通算成績:31戦8勝 (8-1-3-19)
主な戦績:2011年な福島牝馬S、マーメイドS、愛知杯、2012年札幌記念など
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中井助手が以前に本田優厩舎で担当していたのがあのフミノイマージン。現役中に重賞4勝を挙げた競走馬で、2012年の札幌記念では強豪ダークシャドウ相手に差し切り勝ちを収める程の実力の持ち主でした。そのフミノイマージンですが、実は翌年のヴィクトリアマイルでよもやの故障を発生してしまうのであります。

2013年05月12日 ヴィクトリアマイル 芝1600m 東京競馬場

1着:ヴィルシーナ (内田博幸) 
2着:ホエールキャプチャ (蛯名正義)
3着:マイネイサベル (柴田大知)
4着:ジョワドヴィーヴル (川田将雅)
5着:ドナウブルー (C.ウィリアムズ)

中止:フミノイマージン (太宰啓介)
最後の4コーナーで外に大きく膨れているのがフミノイマージン。関節脱臼を発症してその後、予後不良処分が取られました。当時、同馬を担当していた中井助手はレース中に何が起こるか分からない、という事を身をもって体験した1人なんですね。どれだけ強い馬でも先ずはレースを無事に走ってくれなければ次のレースにすら出られない。能力の有無は関係なく競走馬全頭に対してそうですが、それでもGⅠに出走する馬ならファンもたくさんいるでしょうし、オーナーや関係者含めてそのプレッシャーはより大変なものだったと思います。

それがあの故障発生で、中井助手もかなりのショックを受けたに違いありません。馬を管理し、レースに出走させ、そのレースに勝つ。どれを取っても困難なハードルであり、何より年間に20数個しかないGⅠとなれば確率も相当低い、それこそ宝くじを当てる様な感覚の筈です。
もう一度見て頂こう…これだから競馬はやめられないのだ

もう一度見て頂こう…これだから競馬はやめられないのだ

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あ、ダメだ。こりゃハンカチだ、ティッシュだ。泣けて来て仕方ありません。

レーヌミノルが引き上げて来たのを見て、中井助手の中で万感の想いが込み上がって来たんでしょうね。それこそフミノイマージンの姿とダブらせたのではないでしょうか。無事に戻って来たレーヌミノルと自分の元に帰って来ず天国に旅立ったフミノイマージン…GⅠ制覇を達成した喜びとあの時GⅠを取れなかった悔しさ…複雑な気持ちが複雑な動きで胸中を駆け巡り、それでも先ずは愛馬を想って労いの言葉をかける為に自然と抱き寄せたこの画になるのであります。

あー、泣ける。そこらの中途半端なドラマよりも深く熱い涙が出て来ます。とにかく、レーヌミノル&中井助手、おめでとうございました。

レース前後の映像

レーヌミノルと中井仁助手(本田優厩舎)

レーヌミノルを抱擁する池添騎手と横には中井助手

こういう映像などで人馬のストーリーを知りつつレースを見ると、また全然違った形で競馬を楽しめるのではと思います。“楽しむ”という言葉を使うと少し語弊が生まれるかもしれませんが、ファンは何より心から楽しんでこその趣味です。中井助手さんの立場からすると、毎レース心臓が飛び出る程の緊張感を持っておられるでしょうが、こちとらそこにお金を賭けて別の高揚感でドキドキしてますからねw…でも、ギャンブルって感じではなく、一緒に夢を見るという点でそこに参加料を支払ってる感覚に近いと思います。

まとめ

以上、レーヌミノルと関係者にまつわるたくさんのドラマでございました。

これらのストーリーを知るか知らないかでその馬に対する感情移入が違いますし、好き度は間違いなく上がって今後追っ掛けるのは決定的です。こっちの気持ちの入り次第ですが、レーヌミノルを勝手な親心で見てしまいそうで怖いw

レーヌミノルの次走予定はまだ発表されていないですが、普通に考えてNHKマイルCが濃厚でしょう。桜花賞でも対抗にしていた筆者は厚い印を打つと思いますが、そんな勝ち負けはどうでも良く、最後のゴール板を元気に走り終えて中井助手の元に帰って欲しいと思います。
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