2017年5月23日 更新

天皇賞春1番人気10連敗の不吉なデータはどちらにあてはまるのか

“キタサンブラックVSサトノダイヤモンド”の2強対決で注目を集めている2017年天皇賞春。この2頭の上位決着で堅いと思われている反面、同レースは何と10年連続で1番人気馬が連対をしていないジンクスも存在しているのだ。

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1番人気が10連敗中

先ずは下記のデータをご覧頂きたい。

・1番人気→ (0-0-1-9)
・2番人気 →(5-1-1-3)

これは天皇賞春の過去10年間における各人気馬の結果である。周知の事実とは思うが、同レースは何と近10年連続で1番人気馬が敗退中。遡れば2006年のディープインパクトが勝って以降、毎年の様に苦杯を舐め続けているのだ。近年で言えばキズナやゴールドシップしかり、あの名馬オルフェーヴルですらこのジンクスに打ち破れている。

これは何かしらの大きな要因があってそういう結果に集約しているものと思われるが、残念ながら具体的な理由は見つかっていない。ローテーションなのか、プレッシャーなのか、それとももっとオカルト的要素なのかは皆目検討が付かないのである。しかし、事実として1番人気が10連敗しているという点は決して偶然ではないだろう。
キタサンブラックVSサトノダイヤモンド

キタサンブラックVSサトノダイヤモンド

via google imghp
今年は特にサトノダイヤモンドとキタサンブラックの実力が抜けている。前者は昨年の菊花賞、有馬記念の覇者で現在4連勝中。巧者は天皇賞春のディフェンディングチャンピオンであり、前走のGⅠ大阪杯を圧勝しての参戦。

普通に考えればこの2頭にさしたる死角は見当たらない。実力的にも他馬より頭1つか2つは抜けており、余程の不利がない限りは順当に両頭によるワンツーフィニッシュで決着すると予想される。が、しかしそこに今回の不吉なジンクスが襲い掛かるのである。

キタサンブラックとサトノダイヤモンド…1番人気は??

キタサンブラック 牡5歳

キタサンブラック 牡5歳

父馬:ブラックタイド
母馬:シュガーハート
母父:サクラバクシンオー
所属:清水久詞厩舎(栗東)
生産:ヤナガワ牧場(日高町)
馬主:大野商事

通算成績:15戦9勝(9-2-3-1)
主な勝鞍:2015年菊花賞、2016年天皇賞春、2017年大阪杯など
via google imghp
サトノダイヤモンド 牡4歳

サトノダイヤモンド 牡4歳

父馬:ディープインパクト
母馬:マルペンサ
母父:Orpen
所属:池江泰寿厩舎(栗東)
生産:ノーザンファーム(安平町)
馬主:里見治

通算成績:9戦6勝(7-1-1-0)
主な勝鞍:2016年有馬記念、菊花賞など
via google imghp
某競馬サイトでは、現在2.2倍でキタサンブラックが1番人気想定とされている。続くサトノダイヤモンドも2.3倍とその差は僅かであり、枠順や当日の気配次第で逆転する余地は十分。

しかしながら、個人的には最終的にサトノダイヤモンドが1番人気になるのではと感じている次第だ。というのも、昨年末の有馬記念では実際に同馬が1番人気に支持され直接対決に勝利している。何故だか分からないが、キタサンブラック自身のキャラクター的人気は高い反面、どこかでその実力を認められていない節がありオッズを集めにくいというのも少なからず影響しているのだろう。

という事で、当記事は筆者の独断と偏見によりサトノダイヤモンドが1番人気だったと仮定して話を進めて行く。

サトノダイヤモンドの不安要素

サトノダイヤモンドが負ける事はあるのか…

サトノダイヤモンドが負ける事はあるのか…

via google imghp
正直言って無い。それくらいサトノダイヤモンドは完成された馬であり、これまでの歴代の名馬と比べても全く見劣りのしないパーフェクトホースと言っても良いのではないだろうか。

但し、それを真っ向から認めてしまってはこの記事の面白みに欠けるというもの。ここは斜に構えた所を更に斜に構え、意外な角度から不安要素を引っ張り出して行きたいと思う。あくまでも馬鹿げた所を突いているというのは自身でも理解しているのでそこは予めご容赦頂きたい。

初の3200m

今回、真っ先に上がるのは初距離という点だろう。

とは言え、菊花賞勝ち馬で3000mのGⅠを圧勝している事からも200mの距離延長は全く問題ない、と見るのが一般的。その危惧も単なる杞憂に終わりそうなのだが、それでも3歳だけで行われた3000m戦と各世代のステイヤー達が一堂に会した3200m戦では本質的な戦い方が違うと推測する。

分かりやすく人間で例えると、素人が出場する40km走とプロのマラソンランナーが集まって出場する42.195kmの差。極端な例を上げたが、つまりは3歳時に走る3000mはあくまでも全馬が未知の距離なので探り探りで走る分、余り厳しいラップになりづらい。一方、名うてのステイヤー達が集まる3200mではそれぞれの駆け引きがあり見えない所での出し入れも多く、道中もプレッシャーがかけ続けられるレースとなるのだ。

そういう意味で考えるとこの200mは、1200→1400mとは雲泥の差がある。つまり、3000mの距離経験があるから今回も大丈夫だろうという判断は安易であり、ここは疑ってかかるべきポイントではないだろうか。

初の58kg

続いてはこちら。

サトノダイヤモンドはこれまでの9戦で背負った最重量が前走の57kg。こちらもたかが1kgでどうのこうのなる様な馬ではなく、それこそ500kg超えの馬体を誇る同馬にとっては優に許容範囲内だろう。だが、本質的な焦点はそこではない。

2走前の有馬記念でキタサンブラックとは2kgのアドバンテージがあってのクビ差、つまりここである。今回、出走全馬が58kgというハンデ差なしの統一戦。しかも、有馬記念では疑惑の“サトノ&池江厩舎によるチームプレー”を駆使しての辛勝という見方も出来るだけに、この斤量によるパフォーマンスの違いは間違いなく目に見えて来る筈だ。

もっと言えば、その時3着のゴールドアクターとも半馬身差。今回の同斤量でこの差も逆転される可能性がないとは言い切れないのである。

高速馬場の適正

サトノダイヤモンドが過去のレースで最も??的な負け方をしたのは皐月賞。

この時はきさらぎ賞からのぶっつけで余裕残しの馬体だったという見解が有力なのだが、それ以上にレコード決着だったという点が大きいのではないだろうか。全9戦で上がり3位内の末脚を繰り出している様にその瞬発力は現役馬屈指。逆を言えば、道中からハイラップを刻み想定よりも速いタイムで走破する様な上がりのかかるタフなレースだとまだいささかの不安が残るのである。

とは言え、その厳しい戦いとなった皐月賞でも3着は死守。そうそう簡単に崩れる事は考えにくいが、そこに他馬が食い込めるスペースは若干ながら残されているとも言える。

ルメール騎手の勝負弱さ

これはあくまでもイメージである。実際、数値として調べるとそうでもない感じになるだろうが、少なくとも今年の桜花賞でソウルスターリング、皐月賞のレイデオロと立て続けに人気馬へ乗りながら勝ち切れていない点が悪印象である。

平場やGⅢ辺りまでのレースだと抜群の安定感を誇る同騎手も、こと大舞台での活躍となると圧倒的にもう一人の外国人デムーロ騎手に圧倒的な差を付けられている。サトノダイヤモンドでは菊花賞、有馬記念と結果を残しているものの、その脆いメンタル面が天皇賞春の大一番で悪い方へ作用するという事も想定しておかなくてはなるまい。ちなみに、キタサンブラック騎乗の武豊騎手は同レース7勝で最も得意とする舞台という事も念頭に入れておきたい。

まとめ

以上、天皇賞春の1番人気馬連敗における筆者の考えまとめでした。

キタサンブラックがもろに1番人気だったらすみませんw…この記事は木曜の午前中に書き上げたもので、まだ枠を把握していない時のものです。同レースは圧倒的に内枠有利。特に1枠から過去10年で5頭の優勝馬が出ている様に、この2頭のいずれかがそこへ入る事があればその時点で勝ちフラグが確定です。なので、より内枠に入った方を本命にするという展望でも全く問題ありません。

今回の見立ては恐らく十中八九で肩透かしを食らう形で終わるとは思いますが…でも、ここ8年連続で3連単が10万円以上の高額配当を叩き出している意外と荒れるレースでもあります。という事は、この2頭の内どちらかが4着外に終わる可能性が高く、そこに絞って穴展望をさせて頂きました。週末のご参考にしてもらえると幸いです。但し、実際の馬券購入に対しては自己責任でお願い致しますw
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