2016年11月30日 更新

GⅠ10勝”ダート界のレジェンド”ホッコータルマエが引退し種牡馬へ

地方・中央合わせてダートGⅠ10勝を挙げたホッコータルマエが脚部不安のため、出走予定だった今週末のチャンピオンズCを回避し、現役を引退することが決まった。今後は優駿SSで種牡馬になる予定。

”ダート界のレジェンド”が引退

今週末のチャンピオンズCに出走予定だったダートGⅠ10勝馬ホッコータルマエが脚部不安のため出走を回避し、引退して種牡馬入りすることが30日決まった。
ホッコータルマエ(牡7歳)

ホッコータルマエ(牡7歳)

父:キングカメハメハ
母:マダムチェロキー
母の父:Cherokee Run
馬主:北幸商事
生産者:市川ファーム
馬名の由来:冠名+樽前山より
生涯成績:39戦17勝
主な勝鞍:'14チャンピオンズCなどGⅠ10勝

西浦勝一調教師のコメント

西浦勝一(65歳)

西浦勝一(65歳)

主な管理馬:ホッコータルマエ・テイエムオーシャン・カワカミプリンセス・マイソールサウンド・アグネスラズベリ など
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今朝(30日)の調教後に左前脚にハ行が見られましたので、予定していた追い切りを取りやめました。骨に異常はありませんし、今の段階でははっきりした診断は下されていませんが、年内の出走を断念することになりました。すでに来年から新冠の優駿スタリオンステーションで種牡馬になるのが決まっていますので、今後は無理をせず、脚を治していきたいと思います。大井で予定されていた引退式を含め、今後の具体的な予定はオーナーと協議中です。

状態はよかったんです。昨日も実にパワフルでいい動きをしていましたので、残す二走をとても楽しみにしていました。しかし、それだけ動ける状態だったことが逆に脚元が持たなかった原因かな、と思います。最後まで無事に走らせて引退を迎えたかったのですが.....。

これまで表立っては言いませんでしたが、ずっと脚元に不安を抱えたまま走っていましたからね。それが大事に至らなくて良かったと思っています。

これまでを振り返ってみると、これだけの馬に巡り会えたのが奇跡じゃないか、と思うくらいの馬です。これまでの自分自身の競馬生活の中で、ホッコータルマエに巡り会えたことを幸せに思います。

今までホッコータルマエを応援してくださいましたファンの皆様、本当にありがとうございました。まだ、これからもタルマエの2世、3世が出てきて、競馬で活躍をしてくれることを楽しみにしていますので、その時はまた応援してやってください。

日本競馬史上初 前人未到のGⅠ10勝

2012年1月の京都新馬戦でデビューしたホッコータルマエは、2戦目の小倉未勝利戦にて9番人気の低評価を覆して初勝利。そこから勝ち星を重ね、同年8月のレパードSで念願の重賞制覇を遂げると、ジャパンカップダートでは3着に入る激走を見せた。
4歳で迎えた2013年は重賞3連勝を果たし、5月のかしわ記念でGⅠ初タイトルをもぎ取ると、この年はGⅠ4勝を挙げ、一気にダート界のトップホースへ上り詰めた。
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2013年かしわ記念でGⅠ初制覇
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5歳で迎えた2014年の年明け初戦・川崎記念は単勝オッズ1.1倍の圧倒的に人気に応えてGⅠ5勝目。続くフェブラリーS、ドバイワールドカップでは2着、16着に終わったが、休み明け2戦目のチャンピオンズCを早め先頭からそのまま押し切って優勝し、悲願のJRA初GⅠ制覇を果たした。この勝利でホッコータルマエは、JRA最優秀ダート馬に選出された。さらにこの年は暮れの東京大賞典も制してGⅠ7勝目を挙げ、不動の絶対王者に立った。
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2014年チャンピオンズCでJRA初GⅠ制覇
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6歳で迎えた昨年は川崎記念を制して同レース連覇を達成。前年に続いてドバイワールドカップにも再挑戦したが、結果は5着と世界を制することはできなかった。帰国後は帝王賞を制してGⅠ9勝目を挙げたが、東京大賞典では惜しくも2着に敗れ連覇とはならなかった。
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2015年帝王賞でを制してGⅠ9勝目
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7歳で迎えた今年は川崎記念を制して3連覇を達成し、日本競馬史上最多となるGⅠ10勝目を挙げた。また、川崎記念の3連覇は約30年ぶり2頭目の快挙だった。その後は再びドバイワールドカップへ出走したものの結果は9着。連覇がかかる帝王賞でも4着に敗れ、今年は僅か1勝に終わっていた。
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今年の川崎記念を制して日本競馬史上初のGⅠ10勝を達成。さらに史上2頭目となる川崎記念3連覇も果たした。
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まとめ

年齢による衰えを徐々に露呈し始めていたホッコータルマエだが、この年齢まで一度も怪我をすることなく一線級で活躍できたことはものすごいこと。これからは種牡馬として第二の人生を歩むことになるが、産駒たちにはタルマエの勝負強さとタフさを受け継いでもらいたい。

血統的にもにサンデーサイレンスの血が入っていないことからも種牡馬としての価値は相当高く、タルマエが果たせなかったドバイワールドカップ制覇は産駒必ず果たしてくれるだろう。まずは怪我を治していつまでも長生きしてほしい。今までお疲れ様でした。タルマエの第二の人生に幸あれ!!
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BRIAN BRIAN