2017年6月6日 更新

フランケル産駒の有力馬や注目産駒【POG2017-2018】

ソウルスターリング、ミスエルテの出現によって種牡馬としても大成功を収めそうなフランケル。しかし、2018年世代となる日本デビュー予定??のフランケル産駒がどれも危険そうな匂いしかしないのであるw

30,795
先のソウルスターリングがチューリップ賞を圧勝した事で再びフランケル産駒に熱い視線が集まっている。POG好きの筆者としては先物買いで今年の2歳馬を調べない訳にはいかないだろう。そう思って来年のクラシックで活躍するであろうフランケルの2015年産駒を各馬チェックしてみたのだが…これがこれが何とも恐ろしいカオス状態となっているではないか。それでは、血統などの詳細を含めて1頭ずつ紹介して行こう。但し、馬名や厩舎などはあくまでも予定である事をご了承頂きたい。

エセンテペの2015

馬名未定(エセンテペ2015)

馬名未定(エセンテペ2015)

牡馬

父馬:フランケル
母馬:エセンテペ
母父:Oratorio
所属:未定
生産:ノーザンファーム
馬主:未定
via google imghp

【インブリード内訳】

・デインヒルの3×3 25.0%

・ノーザンダンサーの4×5×5 12.50%

母エセンテペは現役時代ヨーロッパやアメリカで走って22戦3勝。英GⅢのネルグウィンSを勝っている列記とした重賞馬である。母父のOratorioもヨーロッパを中心に走り、エクリプスSやチャンピオンSを勝利したデインヒル直仔のGⅠウィナー。そこにフランケルをかけたゴリゴリの欧州血統と言えよう。但し、血統内にそのデインヒルの3×3、ノーザンダンサーが4×5×5とやや濃い目のインブリードが発生している様にややリスクの高い配合となっている。いずれにせよ、完全にスピード色が強く距離も持って2000mまでだろう。クラシックには少々不向きの馬かもしれない。諸々の詳細は未だ不明。

ソリッドドリーム

ソリッドドリーム(デインドリーム2015)

ソリッドドリーム(デインドリーム2015)

牡馬

父馬:フランケル
母馬:デインドリーム
母父:Lomitas
所属:角居勝彦厩舎(栗東)
生産:ノーザンファーム
馬主:社台レースホース
via google imghp

【インブリード内訳】

・デインヒルの3×3 25.00%

・ノーザンダンサーの4×5×5×5 15.63%

言わずもがな、2011年の凱旋門賞を制したデインドリーム。あの社台グループ総帥・吉田照哉氏が現役中に大金をはたいて購入した母の2番目にあたる仔で、社台レースホース名義での日本デビューが決まっている。これもエセンテペ2015と同様にフランケルの3×3、ノーザンダンサーの4×5×5×5と言う更に濃いインブリードを持つギリギリの血統。初仔もフランケル産駒だが未出走な上、これも正直ホームランか三振かの極端な結果が出るタイプの馬だろう。博打性は非常に高い。

ハーフムーンⅡの2015

馬名未定(ハーフムーンⅡ2015)

馬名未定(ハーフムーンⅡ2015)

牝馬

父馬:フランケル
母馬:ハーフムーンⅡ
母父:Duke of Marmalade
所属:未定
生産:ケイアイファーム
馬主:未定
via google imghp

【インブリード内訳】

・サドラーズウェルズの3×3 25.00%

・デインヒルの3×3 25.00%

・ノーザンダンサーの 4×5×5×4 18.75%

・ミスタープロスペクターの5×5 6.25%

母のハーフムーンⅡ自体はヨーロッパで未勝利に終わったが、祖母も妹もGⅠ馬と言う列記としたエリート血統である。しかし、このインブリードはかなりの濃さ。デインヒルだけならまだしも、あの重厚血統の代名詞であるサドラーズウェルズの3×3がどう考えても日本の軽い芝に不向きとしか思えない。その他、ノーザンダンサーやミスタープロスペクターも混在しており、一体どう言う目的でこの配合を考えたのかが理解不能である。現在のヨーロッパで流行している近親配合が最たる理由だとは思われるが…恐らくはロードホースクラブも募集をかけていない所を見ると走らなくても繁殖牝馬に挙げる算段なのだろう。

イッツパーフェクト

イッツパーフェクト(パーフェクトトリビュート2015)

イッツパーフェクト(パーフェクトトリビュート2015)

牡馬

父馬:フランケル
母馬:パーフェクトトリビュート
母父:Dubawi
所属:未定
生産:ケイアイファーム
馬主:未定
via google imghp

【インブリード内訳】

・サドラーズウェルズの3×4 18.75%

・ノーザンダンサーの4×5×5 12.50%

・ダンジグの4×5 9.38%

・ミスタープロスペクターの5×5 6.25%

母のパーフェクトトリビュートはヨーロッパで走って15戦3勝。英GⅢを1勝しているだけのフランケルと比較すればかわいそうだが平凡な繁殖牝馬だ。初仔のロードフェイムが既に日本で登録されているのだがこちらは調整が遅れていて未だデビュー出来ず終い。この時点で本馬に対しても不安感しか募らないが、更に輪をかけての超インブリード。サドラーズウェルズのかけ合わせがある段階で日本競馬ではほぼ使い物にならないと思うのだが…現在、親元のロードホースクラブでは同馬の募集は確認出来ていない。

シグナライズ

シグナライズ(ワイルドココ2015)

シグナライズ(ワイルドココ2015)

牝馬

父馬:フランケル
母馬:ワイルドココ
母父:Shirocco
所属:藤原英昭厩舎(栗東)
生産:ケイアイファーム
馬主:ロードホースクラブ
via google imghp

【インブリード内訳】

・ノーザンダンサーの4×5×5 12.50%

・ケーニヒスシュトゥールの4×5 9.38%

一番まともな配合がこのワイルドココの2015。既に募集もかけられて満口となっている様子。ソウルスターリング効果もあったのだろう。実際、これらの中では配合が一番まともで安心感がある。とは言え、ケーニヒスシュトゥールと言えばドイツの名馬でかなりのステイヤー。このインブリードがあると言うのも決してプラスとは思えないのである。しかし、母自体はドイツでGⅡなどを勝っているスピードが勝った短距離馬で、このインブリードも母の時点で既存発生しているもの。余り気難しく考えなくても良いかもしれない。

モトカ

モトカ(サスエラ2015)

モトカ(サスエラ2015)

牝馬

父馬:フランケル
母馬:サスエラ
母父:Dashing Blade
所属:厩舎未定
生産:Ecurie des Monceaux & Haras de St Pair(愛)
馬主:了徳寺健二
via google imghp

【インブリード内訳】

・サドラーズウェルズの3×4 18.75%

・ノーザンダンサーの4×5×5 12.50%

期待の新人馬主、了徳寺健二氏が購入したモトカ。某サイトのタレコミ記事では、『オーナーは自家生産をスタートするので彼女を購入しました。大きすぎない馬で、私はニューマーケットでフランケルを見ていますが素晴らしい馬体と身のこなしが似ています』との関係者のコメントが届いている。繁殖牝馬メインとして輸入した経緯があり、場合によっては競走馬としてデビューしない可能性もたかい。何より、サドラーズウェルズの濃いインブリードが日本の芝には不向きな配合だ。

クーファウェヌス

クーファウェヌス(イーデンズコーズウェイ2015)

クーファウェヌス(イーデンズコーズウェイ2015)

牝馬

父馬:フランケル
母馬:イーデンズコーズウェイ
母父:Giant's Causeway
所属:中内田充正厩舎(栗東)
生産:Zemno Management Inc(英)
馬主:大迫久美子
via google imghp

【インブリード内訳】

・ノーザンダンサーの4×5×5×4 18.75%

・ブラッシンググルームの5×5 6.25%

同馬にはクーファディーヴァという1つ上に全姉がおり、2戦走って全くの所を見るとこれも恐らく無理な口か。繁殖牝馬用としてはまだ使えそうな感じも見受けられるが、ゼンノマネジメントが生産してわざわざ日本へ輸入している辺りを考えると競走馬として期待しているのだろうか。いずれにせよ馬名が一切走りそうにない。

タニノフランケル

ウオッカ2015 牡 (馬名:タニノフランケル)

ウオッカ2015 牡 (馬名:タニノフランケル)

父馬:フランケル
母馬:ウオッカ
母父:タニノギムレット
所属:角居勝彦厩舎(栗東)
生産:Yuzo Tanimizu(愛)
馬主:谷水雄三
via google imghp

【インブリード内訳】

・ノーザンダンサーの4×5 9.38% 

番外編で個人馬主所有の1頭を最後にご紹介。大トリとしてふさわしい、あのウオッカとの産駒が何と日本デビュー予定だ。配合もフランケル自体に発生している既存のインブリードがあるだけで、実質のアウトブリード配合。日本が誇る名牝に怪物フランケルを掛け合わせて、スピードの絶対値を極限まで底上げした夢の様な血統と言える。厩舎も栗東の名門・角居厩舎と来ればPOGでも上位人気は必至だろう。馬名は無難にタニノフランケル。

まとめ

2017年6月時点で把握出来ているフランケル産駒の詳細は以上。

この8頭の内、日本デビュー確定は6頭。母のネームバリューだけなら断然ソリッドドリームに飛びつきたいが、如何せんインブリードの影響がどう出るか分からない。それならやはりタニノフランケルをオススメか。馬名が何とシンプルかとも思ったが、案外走ってくれば名馬の雰囲気も感じさせる。これまで3頭はシーザスターズだっただけに、ウオッカの繁殖牝馬としての価値はここで決まりそうだ。

前述にもあるが、牝馬の場合デビューすらさせずに繁殖牝馬用として生産した可能性も大いに高い。当然、サンデーサイレンスを内包していない分ディープインパクトなど社台グループお抱えの優良種牡馬を付けたい放題なのである。なので、デビューに至るまでの情報に関しては随時細かくチェックをして頂き、来年のPOGに向けて大物フランケル産駒を是非とも指名までこぎ着けてもらいたい。また、新たな詳細が入り次第更新予定なのでどうぞお楽しみに。
54 件

関連する記事

タニノフランケルが未勝利戦を持ったまま完勝、待望の1勝目

タニノフランケルが未勝利戦を持ったまま完勝、待望の1勝目

デビュー戦で惜しくも2着に敗れたタニノフランケルが、単勝1.1倍のダントツ支持に応えて快勝。楽逃げから直線でも全く手綱を動かさず持ったままの内容で見事に未勝利を脱出した。ここからウオッカの産駒が快進撃を見せるか。
 26,086
モトカ(Sasuela2015)のPOG情報

モトカ(Sasuela2015)のPOG情報

モトカをPOG指名の目線で徹底分析◎馬体診断、血統背景評価、デビュー前評判、馬名の意味、編集部の短評まで。気になる要素を完全網羅した必見の記事!?2017-2018のPOG馬指名の参考情報としてお役立て下さい!!
 431
フランケル産駒イッツパーフェクトがデビュー、母は英GⅢ馬

フランケル産駒イッツパーフェクトがデビュー、母は英GⅢ馬

14戦14勝の最強馬フランケルを父に持つイッツパーフェクトが日曜中京の新馬戦に登場。母パーフェクトトリビュートもイギリスの重賞馬で世界的な良血馬だ。昨年のソウルスターリングに続き、今年も同産駒の旋風が再び巻き起こる。
 1,045
ソリッドドリーム(デインドリーム2015)のPOG情報

ソリッドドリーム(デインドリーム2015)のPOG情報

ソリッドドリームをPOG指名の目線で徹底分析◎馬体診断、血統背景評価、デビュー前評判、馬名の由来、編集部の短評まで。気になる要素を完全網羅した必見の記事!?2017-2018のPOG馬指名の参考情報としてお役立て下さい!!
 4,281
シグナライズが上々の動きで追切を消化、新潟マイルデビュー

シグナライズが上々の動きで追切を消化、新潟マイルデビュー

注目のフランケル産駒シグナライズが土曜新潟の新馬戦にお目見えだ。母父Monsun系統の配合は今年のオークス馬ソウルスターリングとほぼ酷似した血統。調教の走りと合わせてみても十分に走って来る下地は揃っていると言えよう。
 1,298

関連するタグ

著者

マッケン王 マッケン王