2017年5月26日 更新

ディープインパクトの血統と成績

伝説の七冠馬、ディープインパクト。その圧倒的な末脚と鞍上の武豊騎手に『飛んだ』と言わしめた独特の走りでファンを魅了した続けた名馬である。今回は新馬から引退レースの有馬記念まで全14戦をまとめ、改めてその凄さを認識したい。

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ディープインパクト

ディープインパクト

父馬:サンデーサイレンス
母馬:ウインドインハーへア
母父:Alzao
所属:池江泰郎厩舎(栗東)
生産:ノーザンファーム(早来町)
馬主:金子真人ホールディングス

通算成績:14戦12勝(12-1-0-1)
主な勝鞍:皐月賞、日本ダービー、菊花賞、天皇賞春、宝塚記念、ジャパンカップ、有馬記念など
via google imghp
日本競馬史上、断トツの最強馬ディープインパクト。その走りはこれまでの歴史を全て塗り替える程のインパクトがあり、まさに名前通り見る者全てに衝撃を与え続けた名馬だ。凱旋門賞でも体調さえ万全なら間違いなく勝てていたであろう事からも武豊騎手が心残りとなっている程。種牡馬としても驚異的な数字を残しており、願わくばその産駒で武豊騎手に凱旋門賞を制覇してもらいたいものである。今後、ディープインパクトを超える競走馬は久しく現れないだろう。

血統構成

サンデーサイレンス Halo Hail to Reason Turn-to
Nothirdchance
Cosmah Cosmic Bomb
Almahmoud
Wishing Well Understanding Promised Land
Pretty Ways
Mountain Flower Montparnasse
Edelweiss
ウインドインハーヘア Alzao Lyphard Northern Dancer
Goofed
Lady Rebecca Sir Ivor
Pocahontas
Burghclere Busted Crepello
Sans le Sou
Highclere Queen's Hussar
Highlight


兄弟馬

レディブロンド
ブラックタイド

近親馬

ゴルトブリッツ
ウインクリューガー
リルダヴァル

生涯成績の詳細

日付 開催 レース(格) 距離 騎手 斤量 タイム(着者) 上り
2004/12/29 阪神 2歳新馬 芝2000 武豊 55.0 良2:03.8(-0.7) 33.1
2005/01/22 京都 若駒S(OP) 芝2000 7 1 1 武豊 56.0 良2:00.8(-0.9) 33.6
2005/03/06 中山 弥生賞(G2) 芝2000 10 1 1 武豊 56.0 良2:02.2(±0.0) 34.1
2005/04/17 中山 皐月賞(G1) 芝2000 18 1 1 武豊 57.0 良1:59.2(-0.4) 34.0
2005/05/29 東京 東京優駿(G1) 芝2400 18 1 1 武豊 57.0 良2:23.3(-0.8) 33.4
2005/09/25 阪神 神戸新聞杯(G2) 芝2000 13 1 1 武豊 56.0 良1:58.4(-0.4) 34.1
2005/10/23 京都 菊花賞(G1) 芝3000 16 1 1 武豊 57.0 良3:04.6(-0.3) 33.3
2005/12/25 中山 有馬記念(G1) 芝2500 16 1 2 武豊 55.0 良2:32.0(+0.1) 34.6
2006/03/19 阪神 阪神大賞典(G2) 芝3000 9 1 1 武豊 58.0 稍3:08.8(-0.6) 36.8
2006/04/30 京都 天皇賞春(G1) 芝3200 17 1 1 武豊 58.0 良3:13.4(-0.6) 33.5
2006/06/25 阪神 宝塚記念(G1) 芝2200 13 1 1 武豊 58.0 稍2:13.0(-0.7) 34.9
2006/10/01 仏国 凱旋門賞(G1) 芝2400 8 武豊 59.5 良2:26.4(+0.1) 計不
2006/11/26 東京 ジャパンC(G1) 芝2400 11 1 1 武豊 57.0 良2:25.1(-0.3) 33.5
2006/12/24 中山 有馬記念(G1) 芝2500 14 1 1 武豊 57.0 良2:31.9(-0.5) 33.8


2004年12月19日 新馬戦 芝2000m 阪神競馬場

1着:ディープインパクト (武豊)
2着:コンゴウリキシオー (佐藤哲三)
ディープインパクトの新馬戦。単勝1.1倍、断トツの1番人気をほぼ持ったままで33.1秒の上がりで楽々と差し切っている。決して相手が弱い訳ではなく、この時の2着馬は後の重賞2勝馬コンゴウリキシオーだという事からも容易にディープインパクトの怪物ぶりが想像出来よう。

2005年1月22日 若駒S 芝2000m 京都競馬場

1着:ディープインパクト (武豊)
2着:ケイアイヘネシー (松永幹夫)
ディープインパクトの名が一躍全国区となったレース。文章にするより、先ずはレースをご覧頂きたい。武豊騎手がこの馬の走りを形容する代名詞「飛んだ」はまさにこの若駒Sで生まれたもの。衝撃の飛び方をご覧あれ。

2005年3月6日 弥生賞 芝2000m 中山競馬場

1着:ディープインパクト (武豊)
2着:アドマイヤジャパン (横山典弘)
皐月賞への前哨戦である為、無理のしない競馬でアドマイヤジャパンをゴール手前で差し切る。クビ差での勝利は、ディープインパクトの歴代でも最小僅差。この時、筆者は『正直そんなに強くないかも?』と思った事を恥ずかしながら覚えている。

2005年4月17日 皐月賞 芝2000m 中山競馬場

1着:ディープインパクト (武豊)
2着:シックスセンス (四位洋文)
道中最後方からの4コーナー付近でひとまくり。最後は余裕の流しで2着に2馬身半差を付けての勝利。皐月賞でのセオリーとは反した乗り方での楽勝劇だったので、前走での筆者の印象を良い意味で軽くふっ飛ばされましたw

2005年5月29日 日本ダービー 芝2400m 中山競馬場

1着:ディープインパクト (武豊)
2着:インティライミ (佐藤哲三)
皐月賞と同じく道中はほぼ最後方から。4コーナー手前から徐々にギアを上げると、直線では大外をたった一騎で遊び走るかの様に悠々と抜けて行った。2着に5馬身差を付ける完勝でクラシック2冠を制し、三冠馬に王手をかけた。

2005年9月25日 神戸新聞杯 芝2000m 阪神競馬場

1着:ディープインパクト (武豊)
2着:シックスセンス (上村洋行)
定番の運びとなった最後方からの競馬でも既に勝ちを確信しているかの様な落ち着き。そして、ディープインパクトの勝ちパターンとなる一気のまくりで先頭集団を飲み込みレースを支配する形を覚え始める。ある意味での覚醒化。

2005年10月23日 菊花賞 芝3000m 京都競馬場

1着:ディープインパクト (武豊)
2着:アドマイヤジャパン (横山典弘)
道中はいつもより前目の中団で追走。しかし、4コーナー手前でアドマイヤジャパン鞍上の横山典騎手が奇襲の早め先頭で直線へ。半ばでもまだ差はあったが、そこから羽が生えるかの様に飛んで差し切ったディープインパクト。これでシンボリルドルフ以来2頭目となる無敗の3冠馬が誕生した。

2005年12月25日 有馬記念 芝2500m 中山競馬場

1着:ハーツクライ (C.ルメール)
2着:ディープインパクト (武豊)
初めての古馬との対決。それでも単勝1.3倍の圧倒的支持を受けてレースに迎えた。道中はいつもポジションで進めるが、直線で古豪ハーツクライに早め先頭の抜け出しを喰らいそれを差し切れず2着敗退を喫する。これが結果、日本で唯一の敗戦となった。

2006年3月19日 阪神大賞典 芝3000m 阪神大賞典

1着:ディープインパクト (武豊)
2着:トウカイトリック (芹沢純一)
有馬記念敗退後の初レースは阪神大賞典。類まれなスピードに加え、他馬よりも豊富なスタミナも兼備しているディープインパクト。長距離になってその脚は衰えるどころか迫力を増した。2着以下に余裕の着差を付け天皇賞春へと駒を進める。

2006年4月30日 天皇賞春 芝3200m 京都競馬場

1着:ディープインパクト (武豊)
2着:リンカーン (横山典弘)
前走でもそうだが、ディープインパクトの走りは長距離戦になるとより安心して見ていられる。小柄な体はマラソンランナーの様なものなのか、他馬が苦しんでいる中でスイスイと単騎独走を見せた。結果、世界レコードのおまけ付きでの完勝。

2006年6月25日 宝塚記念 芝2200m 京都競馬場

1着:ディープインパクト (武豊)
2着:ナリタセンチュリー (田島裕和)
天候が雨で稍重での競馬。飛んで走る走法故にやや不安視されたが、そんな心配はお構いなしに4馬身差の圧勝。最強馬はどんな状況下でも走る事を証明した。そして、国内に敵なしを見せつけいざ凱旋門賞へ。

2006年10月1日 凱旋門賞 芝2400m ロンシャン競馬場

1着:レイルリンク (S.パスキエ)
2着:プライド (C.ルメール)

失格:ディープインパクト (武豊)
慣れない環境と背負わされた斤量からか、いつもの様な鋭い末脚は見られず3着入線。しかし、レース後の検査で禁止薬物が使用していた事が発覚し無念の失格を言い渡される。その真相は未だ分からないが、何とも後味の悪い帰国となった。

2006年11月26日 ジャパンカップ 芝2400m 東京競馬場

1着:ディープインパクト (武豊)
2着:ドリームパスポート (岩田康誠)
帰国後緒戦のジャパンカップ。周囲の心配をよそに、普段通りの競馬でドリームパスポート以下の強豪を全く寄せ付ける事なく楽勝。ゴール後のガッツポーズから鞍上のこのレースへ賭ける意気込みが伺い知れる。

2006年12月24日 有馬記念 芝2500m 中山競馬場

1着:ディープインパクト (武豊)
2着:ポップロック (O.ペリエ)
引退レースとなった有馬記念。まだまだ現役で勝負出来る様な圧勝劇で昨年のリベンジを果たしたディープインパクト。惜しまれつつ有終の美を飾ったが、第二の競馬人生である種牡馬の舞台へとステージを変えた。その後の活躍はもはや言うまでも無いだろう。最後の動画はロングバージョンでお楽しみあれ。

各平均数値

勝利時の平均距離 2390m

勝利時の平均上がり3ハロン 34.0秒

稍重以下での成績 (2.0.0.0)

まとめ

恐らく、今後も同レベルの競走馬は出てこないのではないかと思わせる位に異次元の競馬を見せてくれたディープインパクト。もちろん世代によってはこれ以上の戦績をあげる活躍馬もいるかも知れないが、ここまで強烈で個性的な走りをする馬はそうそう現れないと思う。

もしディープインパクトよりも強く、そして華やかで我々を惹きつけてやまない馬が現れるとしたら、それはやはりディープインパクトの子であって欲しいと筆者は願うばかりである。
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